どうも、ハルです。
先日はゲーミングPC(つよつよPC)をついに購入してしまった体験談の記事を書きました。
ゲーミングPCを買うにあたって、様々な比較サイトでCPUやGPUについて調べました。
そのおかげでPCについてとても詳しくなったのですが、その際に気になったのが、CPU単体やGPU単体のベンチマークや性能の情報は数多くあるけれども、実用的なCPUとGPUを組み合わせた情報が少なかったということです。
どういうことかと言えば、多くの比較サイトではCore i5-9400Fの性能を測定する時にグラボとしてGeforce RTX 2060や RTX 2080Tiを使用していました。
同様にGeForce GTX 1660 SUPERの性能を測定する時にCore i9 9900Kなどの超高性能CPUを使用していました。
この手法はCPUやGPUのボトルネックを排して比較対象のみを検証するには有効ですが、実情には適っていないように思えます。
つまり、この試験でGTX 1660 SUPERが良い結果を示した、ゲームで140 fpsを記録した、と言ってもそれはCore i9 9900Kという高性能CPUのおかげではないのか?という話です。
そこで今回私はCore i5-9400FとGeForce GTX 1660 SUPERという、ある意味エントリー~ミドルロー帯の王道のような構成のゲーミングPCで各種ベンチマーク試験を行ってみたいと思います。これはパーツがちゃんと動作しているかの性能試験の意味合いもあります。
ネットでは意外とこの組み合わせのベンチマーク情報は少ないんですよね。真に必要なのは常識的かつ実用的なCPUとGPUの組み合わせの性能だと思うんですが。
というわけで今回はCore i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPERでどの程度ゲームが動くのか?fpsが出るのか?という点も含めて紹介していけたらと思います。
なお今回このつよつよPCと比較するのは、私がこれまで使っていたよわよわノートPCです。なにぶん5年前の製品なので、ちょっとガタの来つつある一般向けノートPCとお考え下さい。
一連のゲーミングPC記事一覧
Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCを購入したお話 その1 前置き編
Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCの性能評価 その1 基本的な比較
この記事は2020年夏に公開した記事を、ブログ移転に合わせて更新の上、2023年冬に再公開したものです。2023年現在からすると時代遅れとなる表現などありますが、当時の貴重な記録として生暖かい目で見て頂けると幸いです。
比較するゲーミングPCとよわよわPC
ゲーミングデスクトップPCと一般向けノートPCの構成内容を比較したのが上の図です。もちろん、全項目でつよつよPCが圧倒しています。
主要構成を言うとゲーミングPCがCore i5-9400F/GeForce GTX 1660 SUPER/16GB、よわよわPCがCore i7-5500U/AMD Radeon R7 M260/8GB。
ざっくり言うとCPUは5倍、GPUは14倍、メモリは4倍(DDR3とDDR4の差)、合計280倍高性能ということになります。消費電力も10倍になっていますがマージンを考慮しているため実際は全力でも300W程度のはずです。300Wと言うと冷蔵庫くらいですか。
もっともよわよわPCと言いますが、U付きモデルで腐ってるとはいえcore i7を積んでいるので日常作業は爆速です。ブラウジング、動画視聴、オフィス作業などはサクサクです。軽いゲームも余裕で動きます。
例えばマイクラでは80fpsでヌルヌル動きます。War Thunderも低画質にすればヌルヌル動いて20キル0デスとかで圧勝出来ます。
よわよわPCを購入したのは2015年。5年前のPCです。5年間かなりハードに使ったのに一つも故障せず爆速で動き続けてくれたよわよわPCに感謝します。この比較試験が終わったら安らかに眠ってください。
さてここからはゲーミングPCちゃんの状態を見て行きます。
まずはタスクマネージャーを見ると、きちんとCore i5-9400Fが6コアで稼働していることが分かります。いいね。
アイドル時では0.97 Ghzと半分寝ているような状態なので、消費電力も普通のデスクトップPCと変わりません。ゲーミングPCだからと電気代を警戒する必要もありません。
同じくGPUにはGeForce GTX 1660 SUPERの文字が。なんかもうこの名前を見ているだけで興奮してきますよね。
GTX 1650で妥協せずに1660Sを買って本当に良かったと思います。凄く愛着がわきます。
ついでなのでFast.comで光インターネット回線の通信速度も調べておきました。こちらはゲーミングPCのスペックは一切関係なく光回線の会社の性能です。
下りが780 Mbpsと、まあ爆速です。格安スマホの酷いものだと1 Mbps出ればいいみたいなこともありますが、さすがNURO光です。
WindowsOSの起動に要する時間
ではここからつよつよPCとよわよわPCの各種比較を行っていきます。
難しいベンチマークの前に、まずは普段使いで一番性能差を実感できるOSの起動時間の比較です。
今回は電源ボタンを押してからデスクトップが表示されて、実際にPCの使用が可能になるまでの時間を測定しました。
結果は次の通りです。
ゲーミングPC: 20秒
よわよわPC: 2分42秒
はっや!!!!!!つよつよPCはっや!!!!!起動時間が8倍も早くなっとる。
この超絶速度は明らかにSSDのおかげです。
ゲーミングPCちゃんは500 GBのNVMeSSDを搭載しており、OSはこちらに格納されています。
SSDは早いSSDは早いと数年前から言われ続けていましたが、まさかここまで早いとは。かなり驚きました。
さらに言うと、ゲーミングPCは起動後の立ち上がりも爆速でした。起動した途端にシャキシャキと超高速で動き始めます。
これがよわよわPCなら寝起きで眠たいのかはたまた裏で読み込みが続いているのか、起動後しばらく経つまではかなりもっさりとした動きだったので若干ストレスでした。だからシャットダウンせずに毎回スリープしていたほどです。
いやぁ…SSDの真の実力を見た感じです。なおSSDにも色々種類があって、NVMeではないS-ATAのSSDを選んでしまうとHDDと大して変わらないという罠があります。ご注意を。
CrystalDiskMarkでSSDとHDDの速度測定
NVMeSSDの恩恵でWindowsの起動時間が超絶短縮されたことが分かりました。
次はSSDとHDDが実際どの程度早いのか、速度を測定していきましょう。
速度測定にはCrystalDiskMarkというフリーソフトを使用しました。これはSSDやHDDの速度測定で非常に多く用いられる定番のソフトウェアです。
上の画像はよわよわPCのCドライブ(HDD)の速度を測定した結果です。
左側が読み込み速度、右側が書き込み速度です。
両者とも約90 MB/sで、まあ、一般的なHDDの速度です。別にこの速度でも遅いと感じる場面はそう多くありません。数 GBクラスの動画や映画などを再生してもすぐに読み込まれるので特に不便を感じたことはありません。
しいて言えば、シーケンシャルアクセスは良好ですが3~4段目のランダムアクセスが極めて遅いという点でしょうか。ランダムReadに至っては1 MB/sも出ていません。どういう場面でランダムアクセスが使用されるのかは知りませんが、断片化した場合に不利ということを示しているんでしょうか。
続いてゲーミングPCのCドライブ(NVMeSSD)の速度ですが……はっや!!!!SSDはっや!!!!!
読み込み速度は驚異の2,256 MB/s、書き込み速度も1,834 MB/sと恐ろしいまでの高速性能です。
先ほどよわよわPCで1 MB/sも出ていなかったランダムアクセスも1,336 MB/sと爆速です。
フロンティアから貰ったスペック表では(読出2300MB/s,書込940MB/s)と書かれています。読み込みはスペック通り、書き込みはカタログスペックを上回る、驚異的な性能です。
ざっくり、よわよわPCの25倍高速でした。
まさかここまで早いとは…NVMeSSDって本当に凄いんですね
最後にゲーミングPCのDドライブ(HDD)の速度です。
つよつよPCはDドライブも搭載したデュアルストレージ仕様になっています。
読み込み速度が171 MB/s、書き込み速度が165 MB/sなので、よわよわPCのHDDの2倍程度にはなっています。実用上ではこれでも全然問題ない程度の速度は確保されています。
S-ATAのSSDが500 MB/sくらいなので、大してHDDと変わりません。
OSやゲームなどはSSDに保存して爆速の恩恵を受け、容量の大きなデータはHDDに保管する。まさにデュアルストレージの理想的な使い方が出来ます。むふふ。
ということでSSDとHDDの速度測定でした。
NVMeSSDが早すぎてちょっと怖いのはもちろん、DドライブのHDDも十分高速です。実際の運用上では何の問題もないことでしょう。
ただし、NVMeSSDは早すぎて結構発熱するらしいです。SSDもHDDも熱に弱いのは一緒なので熱管理に注意したほうが良いでしょう。それでも駆動部品の多いHDDよりは故障確率は少ないと思われます。
HDDはガリガリ音がして壊れる前兆があるから有能という意見もあるニャ
SDDは突然死があるらしいから怖いわね…バックアップ大事
今回はここまでとします。
今回の記事ではとうとう我が家にやってきたゲーミングPCちゃんを愛でて、まずは基本的な性能の評価を行いました。
次回の記事ではやや難しい内容、ベンチマークの測定などを行っていきます。
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