こんにちは、ハルです。
最近、6年間の試行錯誤の末、ついにGoogle AdSense(グーグルアドセンス)の審査に合格した喜びの記事(↓)を書きました。
審査合格はスムーズに進んだわけではなく6年間、20回以上不合格になった苦労の末の結果です。
また、前回はアドセンス合格を目指す方向けに「Googleアドセンスの審査で不合格・落ちる理由」と題して、不合格になる理由について見ていきました。
前回の記事でご紹介したのは「やったら合格できること」ではなく「やらないと不合格になること」でした。
では具体的にどうすれば合格に近づけるのか?
今回の記事では「アドセンス合格のためにどんな工夫をしたのか」「どんなことを審査対策として行ったか」という点について詳しく見ていこうと思います。
私と同じくアドセンスの審査突破を狙うもなかなか合格にならず、不合格が続いて悩んでいるという方向けに、何かの参考になれば幸いです。
審査に合格した時点でのブログの状況
まずは一度、アドセンスに合格した時点での弊ブログの状況を確認しておきたいと思います。
実際に審査に通った瞬間の状況を考察すれば、アドセンスの審査を突破できる基準や目安みたいなものも見えてくるはず。
新ブログ (アドセンス合格) | 旧ブログ (アドセンス不合格) | |
---|---|---|
審査申し込み時期 | 2024年7月、9月 | 2018年~2020年 |
申し込み回数 | 3回(3回目で合格) | 20回以上(全部不合格) |
独自ドメイン | 〇 あり | 〇 あり |
ブログ用ソフトウェア | WordPress | FC2ブログ |
テーマ(テンプレート) | Cocoon(無料) | 無料テンプレート |
記事数 | 38記事 | 200記事以上 |
1記事あたりの文字数 | 5,000~9,000字程度 | 10,000~20,000字程度 |
カテゴリ数 | 3 | 10 |
1カテゴリあたりの記事の数 | 8~26程度 | 5~35程度 |
アクセス数/day | 400~500アクセス | 300~400アクセス |
総アクセス数 | 12,000アクセス | 10万アクセス |
アクセス数の多い記事 | 10記事程度 | 3~4記事程度? |
問い合わせフォーム、プライバシーポリシー、プロフィール | 〇 あり | 〇 あり |
グローバルナビゲーション | 〇 あり | 〇 あり |
フッターメニュー | × なし (合格後に設置しました。審査時はなし) | × なし |
SSL化 | 〇 あり | × なし (当時はそこまでSSL必須では無かった) |
記事内の画像の数 | 2,3個~30個前後 | 基本的に大量(50個over) |
画像へのaltタグ(代替テキスト)追加とファイル名編集 | 〇 あり | × なし |
Google アナリティクス | 〇 あり | 〇 あり |
Google Search Console | 〇 あり | 〇 あり |
う、うーん………。
何とも言いづらい結果になってしまいました。比較してみても片方が特別に優れている、といった傾向は出ませんでした。
それぞれの項目を詳しく見ていきます。
記事数についての考察
前回の記事でご紹介した「コンテンツの最小要件」を満たすための基準・目安ですが
・記事数:10記事以上
・文字数:1記事あたり2,000字~以上
・カテゴリ数:最低2~3カテゴリ
・カテゴリごとの記事数:5記事以上
上のような条件が良く言われています。
しかし私が実際に合格した時の記事数は38記事。1記事当たりの文字数は5,000~9,000文字と、よく言われる目安を明確に超えています。
私の手ごたえとしても目安の10記事というのはやっぱり少ないんじゃないかなと考えています。中には少ない記事数で合格したという事例もあるでしょうが、割と少数派ではないかなと。
一方で旧ブログの記事数は200記事を超えています。しかし何度申し込んでもアドセンスの審査に合格することは出来ませんでした。
旧ブログでアドセンス審査を申し込んだ時期は主に2018年なので時期が違うという事はありますが、記事数は多ければ多いほど良いというものでも無さそうです。
結局、質の低い記事を量産するよりも、質が高くてアクセス数を集められる記事を少数精鋭で書くほうが審査には有利なのかなと感じました。
記事数が多いと、アドセンスにポリシー違反を取られた時に「どこを直せば分からなくて途方に暮れる」というデメリットもあります。
少数の記事だと手直しもしやすいですし、まずは「良質な記事を20記事程度」を目指して執筆してみることが近道かなと思います。
カテゴリ数について
目安のカテゴリ数は最低2~3カテゴリで、私が合格した時のカテゴリ数は3カテゴリ数でした。
カテゴリ数に関しては記事数ほどの数を揃える必要は無さそうです。2はちょっと少ないかもですが、3カテゴリあれば大丈夫そう。
それよりも、カテゴリごとの記事数に関してはチェックされているようです。
カテゴリの中の記事が少ないと「コンテンツが足りない」と判断されて審査に悪い影響を与えるようです。
つまり10記事書いていたとしても
・カテゴリ1:8記事
・カテゴリ2:2記事
のように偏りがあったり、カテゴリの記事数が少ないと問題視される、という意味合いです。
よく言われている目安は1カテゴリあたり5記事です。私が審査に合格した時も8~26記事と偏りはありますが、1つのカテゴリだけ極端に少ない、みたいなことは避けるようにしました。
アクセス数について
アクセス数に関しての目安はあまり触れられることがありませんが、私はアクセス数が結構重要なんじゃないかとにらんでいます。
前回の記事でも言いましたが
アクセス数がない=検索上位に表示されない=Google的には価値の低いサイト=広告を貼る価値を認められない=ますます検索に表示されなくなる=以下無限ループ
という等式が成り立ちます。
アクセス数が増えると検索上位に表示される機会も増えてますますアクセス数が増えます。まさに金があるところに金が集まるみたいな資本主義のモデルそのものでなんだかなという感じですが、的を得ていることは間違いないかなと。
基本的には、アクセス数とそのブログの価値は比例します。
さて審査に合格した時点での私のブログのアクセス数はというと、400~500アクセス/dayでした。
この数字の是非に関しては諸説あるでしょうが、ぽっと出のブログ初心者が開設した新設ブログにしては、極端に多い数字だと思います。
普通、新規ドメインでブログを書いたところでまず検索には表示されません。アクセスが1とか2とか、ザラです。それで心が折れて止めてしまう人が多いのもまた事実です。
私のブログがなぜこんなにアクセスして貰えるかと言うと、たまたま書いた記事(ゲーミングPCに関する記事)がちょうど需要にクリティカルヒットした形です。
たくさんアクセスを頂き、コメントでの交流もあったりで記事を書くモチベが出てきて、続きの記事を書き連ねていく中で記事の数も質も充実していき、アドセンス合格につなげることが出来ました。
やはり、結局は書く記事の質・そして何を書くかの選定が一番重要だという事ですね。
2024年7月下旬からアクセス数が爆増しています。
ありがたいことに大変多くのアクセスを頂いております。いつもありがとうございます!
しかしややこしいのが、旧ブログでの1日あたりのアクセス数も300~400アクセス程度あったのです。しかも総アクセス数はなんとびっくり10万アクセスという、無名の個人ブログにしては非常に過大な数字になっています。それでもアドセンス合格は出来なかった。アクセス数だけを集めてもダメなようですが、ここまで来ると問題は他にありそうです。
ではやったことを一覧で見ていきます。
合格するためにやったこと一覧
どれも私の事例です。
「独自ドメインは必要ないよ」「ワードプレスじゃなくても受かったよ」といった例もあるでしょうが、結局は独自ドメイン・レンタルサーバー・ワードプレスが一番早道だと思います。
私はかなり効果を感じましたし、たぶんほとんどのアドセンス合格者はレンタルサーバー&ワードプレスの王道セットだと思います。
レンタルサーバー・独自ドメインとワードプレスの必要性についてはまた別の記事で検証したいと思います。
・SSL化
SSL化はURLをhttp:からhttps:にするための作業です。このsはSecure(セキュア)のことで、要するにサイトのセキュリティを高めるために行います。幸い簡単に行えるのでぜひ行っておきましょう。
SSL化は必須ではないとの情報もありますが、最近はSSLオンがデフォルトになっていますし、SSLなしのhttp:だとブラウザに「保護されていない通信」と警告が出るためビビッてブラウザバックされてしまう危険性が高まります。
・XMLサイトマップ
XMLサイトマップについては検索クローラがサイトを見て回る時の地図のようなもので、書いた記事がスムーズに検索に表示されるようにするために有効です。こちらもプラグインで簡単に作成することができ、Google Search Consoleにアップロードすることで効力が発揮されます。
・reCAPTCHA(リキャプチャ)
reCAPTCHAは今見ておられる画面の右下に表示されているリサイクルマークみたいなものです。ロボットと人間とを区別してスパムなどの迷惑ボットやサイバー攻撃を防ぐために設置されます。
私の場合だと書いた記事にスパムコメントが結構書かれたりすることがあって、不愉快だったので導入しました。無料で簡単に導入することが出来ますが、アドセンスの審査への影響は全く不明です。無いよりはマシだと思いますが……。
・Google アナリティクス&Google Search Console
アナリティクスとサーチコンソールは検索からの流入状況や検索ワードなどをチェックできるGoogle謹製のツールです。ブラウザで無料で利用できます。
この2つに関してはアドセンス審査のためというか、審査合格後にサイトを発展させるために用いるものですが、同じGoogleのサービスなので入れておくべきだと思います。アドセンスと情報が共有されているかは不明ですが、得することはあっても損はしないでしょう。
自己紹介ページは普通に記事として書きましたが、固定ページとして作るべきものらしいです。
お問い合わせフォームはワードプレスで簡単に作成することが出来ます。
プライバシーポリシーはコピペOK。必要なら私のブログのプライバシーポリシーページをコピペして貰って大丈夫です。適宜必要に応じて改変してください。
・HTMLサイトマップ
先ほど紹介したXMLサイトマップはクローラ(ロボット)向けのサイトマップでしたが、HTMLサイトマップは人間用です。私のブログで言うとサイトマップページになります。
このページ自体は固定ページにsitemapと入力しておくだけなので非常に簡単に作成することが出来ます。
・画像にaltタグ & ファイル名
クローラが画像を走査するときに、これは一体何の画像だ?と判断出来ない場面があるそうです。
実際クローラがどの程度画像認証などを行っているのか分かりませんが、そのような場合のために画像を文字で説明すると良いそうです。
上はワードプレスのメディア画面ですが、代替テキストというところに日本語で説明を入れます。本当はもっと細かく説明するべきなのでしょうが、私はめんどくさいので「〇〇1」「〇〇2」のように連番でお茶を濁しています。
ファイル名も同様で、その画像が一体何の画像なのかというのを英語で記述します。
スマホでスクショした画像だと「20240920-〇〇」というファイル名になったり、一眼レフで撮影した写真だと「IMG-33-4」みたいなファイル名が勝手につけられたりしますが、IMG-33-4ではどんな画像か全然分かりませんよね。IMG-nandeya-というファイル名ならどんな画像かおぼろげに見えてきます。
・パーマリンク
パーマリンクとはブログの各記事の個別のURLのことです。
例えば今この記事のパーマリンクは「adsense-how-passed」です。
目的は上と一緒で、この記事が何について書いた記事なのか、というのを機械にも分かりやすく知らせるために行います。副次的な効果として、人間が記事を整理するときにも記事の内容が一目で分かりやすくなって大変便利です。
これが無料ブログだと「blog-entry-95.html」のようにただの数字になってしまって、一体何の記事か全然分からない、ということがよく起こって記事の整理に苦労しました。
パーマリンクに関してもワードプレスで簡単に設定できます。
今確認したらサイトマップページのURLがhalu-journey.com/サイトマップ/になっていて英語で記述するの忘れてますね……どうしよう
改めて見返すとちょこちょこミスが見つかるニャ
今から直すとややこしいし放置でいいか (≖ᴗ≖)
結論:なぜ合格できたか?
さてアドセンス合格を目指す上で私が行ったあれやこれやをざっとご紹介しました。
実際のところ、どの作業が合格に対して効果的に働いて、どの作業は意味が無かったのかは正確には分かりません。分かりませんが、新ブログと旧ブログを比較して、何となく見えてきたことはあります。
結局なぜアドセンスの審査に合格できたか?
私は「アクセス数」「アクセス数の多い記事の数」の総合判断と、「使用ソフト」だと思います。
もっと言うと単純なアクセス数よりも、滞在時間や訪問回数、コメントのやりとりなども見ているのかもしれません。
炎上系の記事はともかく、基本的には「アクセス数の多い記事=需要の多い記事=役に立つ記事」です。そして役に立つ記事にGoogleは広告を貼る価値を見出します。
| 新ブログ(アドセンス合格) | 旧ブログ(アドセンス不合格) |
審査申し込み時期 | 2024年7月、9月 | 2018年~2020年 |
申し込み回数 | 3回(3回目で合格) | 20回以上(全部不合格) |
独自ドメイン | 〇 あり | 〇 あり |
ブログ用ソフトウェア | WordPress | FC2ブログ |
記事数 | 38記事 | 200記事以上 |
1記事あたりの文字数 | 5,000~9,000字程度 | 10,000~20,000字程度 |
アクセス数/day | 400~500アクセス | 300~400アクセス |
総アクセス数 | 12,000アクセス | 10万アクセス |
アクセス数の多い記事 | 10記事程度 | 3~4記事程度? |
また、単純なアクセス数については新ブログの400~500と、旧ブログの300~400でそう変わりません。総アクセス数に至っては旧ブログの10万アクセスが圧倒しています。
しかし50アクセス/day程度の、ある程度アクセスの多い記事の数を見比べると、新ブログが10記事程度、旧ブログが5記事程度となっています。旧ブログは全体のアクセス数自体は多いですが、記事数が多すぎて分散している形なのでアクセスが集中している記事というのはあまりありませんでした。
この、アクセスが多い10記事という数が、アドセンス合格の目安でよく言われる「記事数は10記事程度」に達しているのでは?と感じました。
つまり何でもいいから10記事書けばいいという話ではなく、それなりに集客出来てアクセスを集めている優良な記事が10記事、という話です。
その他、新旧での一番の違いは使用ソフトです。新ブログはWordPress(ワードプレス)、旧ブログはFC2ブログで無料で使えるものです。
無料ブログでも記事を書くこと自体は十分にできるのですが、ブログ全体の構成のスマートさ、編集のしやすさ、管理のしやすさ、編集の自由度、SEO(検索エンジンに見つけてもらいやすくすること)などのすべての面で、やはりブログ執筆に特化した専用ソフトであるワードプレスが優れているかなと思います。
専用ソフトといってもプログラミングの知識などは一切不要で、むしろ無料ブログで必要だったhtmlの知識すら必要ありません。ワードプレスのほうが圧倒的に簡単です。両方使ってみた私が言うんだから間違いありません。
なにより、この高機能さなのにワードプレスは完全無料です。
同じ内容の記事をワードプレスと無料ブログで書いてもやっぱり全然違うと思うので、ワードプレスを導入することを強くオススメしたいと思います。
結構ミスがあっても合格できた
合格するために自分がしたことを改めて振り返ってみて、自分が結構ミスをしていたことに気が付きました。
グローバルナビゲーションの雑さもそうですし、フッターメニューが存在しないこと、お問い合わせフォームとサイトマップのURLが日本語、怪しい著作権表記。などなど。
それでもアドセンスの審査を突破出来ました。
もしかしたら2024年は、アドセンスの審査の基準が少し緩くなっているのかもしれません。少なくとも合格率4%の超難関とは思えない…今なら隙があるように見えます。(個人の感想です)
ということでブログ運営に興味がある方は今がチャンスかも知れません。
上で紹介したようにワードプレス・独自ドメインとレンタルサーバー導入が非常に有効だと思われるのでぜひ考えてみてください。
私も現在使用しているレンタルサーバーConoHa WING(コノハウィング)は価格も非常に安く、使い勝手も良いのでおすすめです。
ということでここまでにします。
今回はアドセンスの審査合格を目指して私が行ったあれやこれやをご紹介しました。
色々書いていて「こんなに色々できないよ!」と思われるかも知れませんが、落ち着いて1つずつクリアしていけばいつか必ず光が見えてきます。
何しろ完全初心者の私がアドセンス合格できたのですから!
合格のその日を夢見て頑張っていきましょう。
それではご覧いただきありがとうございました!
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