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Googleアドセンスがクリック報酬からインプレッション方式に変更 この変更で運営者・ユーザー・広告主はどう変わるか?考察

アイキャッチ インプレッションアドセンス合格記 Adsense
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こんにちは。ハルです。
今回はGoogle Adsense(アドセンス)についてのお話です。

ブロガー以外の方にはなじみがないかも知れませんが、ブログ運営者にとっては非常にお馴染みの存在であり、憧れの存在かもしれないGoogleアドセンスですが、実は報酬の決定方式に大きな変更がありました。

AdSense は、クリックごとにパブリッシャーに支払うという従来の支払い方法から、ディスプレイ業界の標準であるインプレッションごとに支払う方法に近々移行します。この更新により、Google の製品とサードパーティ プラットフォーム全体でパブリッシャーに広告スペースの支払いを行う方法が統一され、パブリッシャーが使用する他のテクノロジー プロバイダーと比較しやすくなります。

Updates to how publishers monetize with AdSense


早い話が、今まで広告がクリックされた場合に報酬が入っていたのが、今後は広告のインプレッション(表示)だけで報酬が入るようになった、ということです。

この変更は2023年末に発表され、2024年から順次実施されたそうです。

されたそうですというのは、私が長年の苦労の末にアドセンスの審査に合格したのはつい最近、2024年の9月で、すでに完全にインプレッション方式に切り替わった後です。だからクリック型だった当時の雰囲気とか報酬額も知らないです。

よってクリック型だった当時とそのままの比較は出来ませんが、現在の状況と、今回の変更で運営者・ユーザー・広告主にどのような変化が生じる可能性があるかという点を考察してみたいと思います。

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Googleアドセンスはなぜ人気なのか?アフィリエイトとの違い

ブログで稼ぐ方法と言えば最初に思いつくのがアフィリエイトです。

アフィリエイトは簡単に言うと商品の宣伝をして広告を貼り、その宣伝を見た読者が商品を購入すると、購入代金の一部がブログ運営者に入るという仕組みです。

しかしアフィリエイトでお金を稼ぐのはかなり難易度が高いです。

当たり前ですが、読者が商品を購入してくれないと話になりません。
しかし宣伝を読んだからと言って大切な身銭を切って商品を買おうとするユーザーは多くなく、買ってくれないと収入は当然ゼロです。

また、幸運に恵まれて商品をいざ購入にするにしても、そのブログの広告を経由してくれないと意味がありません。
つまり

あら良い商品ね…あとで調べてみましょ」→「自分で調べて購入

では、ブログ運営者に報酬は入らないという事です。

これはかなり厳しい。正直ぽっと出の初心者が適当に広告を貼って、誰かが買ってくれる可能性は限りなくゼロに近いです。

そんな中、アドセンスはクリック報酬と呼ばれる仕組みを導入していました。
これはブログなどのウェブサイトに広告を貼り、読者がその広告をクリックしただけで、ブログ運営者に報酬が入るというものです。

商品を買っても居ないのに、クリックだけでお金を貰えるのです。これは破格の条件です。

しかも単価が大きかった。
他のクリック型の広告サービスの単価は2~3円とかそんなレベルな中で、
Googleアドセンスのクリック単価の平均約30円~40が相場だと言われています。

たった40円と思うかもしれませんが、10人なら400円、100人なら4,000円、1,000人なら4万円、1万人なら40万円。

私のような木っ端ブログはともかく、大規模サイトなどではかなりの収益になったそうです。

しかもユーザーは一銭もお金を払っていません。誰がお金を払っているかと言うと、Googleに依頼をして広告を掲示している広告主です。

これがGoogleアドセンスがブロガーに大人気だった理由です。
アフィリエイトは購入してくれないと完全に0円ですし、アドセンスは非常に破格の条件でした。
報酬の単価の大きさ、報酬の上げやすさ。そりゃ人気にもなります。現在では貰える金額が下がったそうですが。

ただし報酬が(比較的)簡単に上げられる代償として、アドセンスの審査はかなり厳しいです。

アフィリエイトは審査などほぼ無く誰でも好きな企業の広告を貼れる状態ですが、アドセンスはかなり厳格に審査が行われ、一説によると合格率は数%程度だそうです。私も色々試行錯誤して6年もかかってしまいました。

クリック報酬廃止でインプレッション報酬に変更

さてアドセンスの人気の理由をご説明したところで報酬方式の話に戻ります。

前述したように、このクリック型の報酬方式が廃止になり、インプレッション報酬の方式へと変更になりました。

つまり今後はクリックすら必要にならず、読者の皆様のPCやスマホの画面に広告を表示してもらうだけで、たったそれだけでブログ運営者にお金が入るようになるという事です。

この変更によってどのような違いが生じてくるか?

ブログ運営者 (わたくしめ)
ユーザー (読者の皆様)
広告主 (広告を出している企業)

の3つの視点で考察してみたいと思います。

① ブログ運営者への変化

ブログ運営者とは不肖わたくしめのことです。

私視点から言うと、クリックすら必要でなくなったのは明確なメリットだと思います。
というのも、そもそも

「いや、広告ってクリックするか?」

という問題ですよね。
せいぜい邪魔だから消そうとして誤クリックするのが関の山で、自分から広告をクリックしてそのページを見ようなんてことはあまりないと思います。検索履歴から嗜好を読み取られているのもなんか腹立つし。

これはブログユーザーの層にもかなり影響される部分で、例えば私はゲーミングPCとインテル製CPUの不具合問題の記事ばかり(旅行記ブログのはずなのに!!)書いております。

このような記事を見に来る人はゲーミングユーザーだったり自作PCをする人であったり、総じて情報リテラシーが高めの人たちです。

そんな人たちが怪しげな広告をクリックするか?というお話で。

テック系のブログなどがアドセンスで不利と言われているのはこの辺が理由のようです。
そんな中でクリックすら必要なくなったということは、純粋に広告を表示してもらう回数。すなわちアクセス数=PV(ページビュー)が非常に重要な指標となってきます。

つまりPVを稼げるような記事の内容だとアクセス数が増え、報酬も増えてくるという循環が生まれます。

これによって生じると懸念されるのは、中身が伴っていなくてもとにかくアクセス数を稼ぐためにセンセーショナルなタイトルを付けたり、自分は関心が無いけれどとりあえず現在の流行している事についてまとめた記事(コピペになりがち)を書いたりする運営者が増えるかもしれません。

逆に、誰も知らないようなニッチな部分を突くような記事だったり、需要はあまりないけれども貴重な専門の記事などはかなり不利になります。

つまり、公開される記事の質が落ちる可能性があるということですね。

当然その辺はGoogleも把握して対抗策を講じてくるとは思いますが、しばらくはいたちごっこのような状態になる可能性もあるかなと思います。

② ユーザー(読者)への変化


読者の皆様にとっては今までと変わりないか、回りまわってメリットがあると思います。

もしかしたらアドセンスがクリック型だと知っている方は、ブログ運営者を少しでも助けようと思ってわざわざ押してくれる優しい方がいらっしゃるかも知れません。実際私も特に役に立つ記事を上げているブログさんにはわざとクリックしたことがあります。基本ケチなのでよっぽどの場合のみで、滅多にないですが。

しかし今後はクリックは必要なく、ただ表示させるだけで確実にブログ運営者の糧になります。するとユーザー側は一銭も1クリックの手間も負担することなく運営者の援助が出来るようになり、結果として運営者のモチベは上がり良質な記事が生産され、ユーザーの皆様にもメリットが生じてきます。

そう考えると少し見方が変わってくるような気がします。
実際私も自分がアドセンスに合格して収益が出るようになってから、他のクリエイターさんの広告に対してかなり寛容になりました
以前は鬱陶しいとしか思ってませんでしたが、今は広告を見ても優しい気持ちで「キミも苦労してるんだな……」という仏のような心情になります。仏のハル

一部のまとめサイトなどに見られる画面を覆いつくすような広告は論外で即ブラウザバックするとして、画面の端に小さく表示される広告などはかなり寛大に受け止められるようになりました。自分がクリックしてあげるほどではないけれども、隅っこのほうに表示されるだけでいいのなら不愉快さもほとんど感じません。

③ 広告主への変化

今回の変更は広告主へのデメリットが大きいと思います。

これまでは広告をクリックして、自社のウェブサイトまで来てくれた場合に報酬を支払っていたのが、今後は広告をただ表示させるだけでお金を払わなくてはならなくなります。悔しいね。悲しいね。

しかし考えて頂きたいのは、アドセンスも言うように「インプレッション方式はディスプレイ業界の標準である」のです。

確かにYoutubeの動画広告なども、見るだけでよいインプレッション方式ですし、もっと言えばテレビのCM(企業コマーシャル)もインプレッション方式です。商品を買って貰える保証もないのに、ただCMを垂れ流すだけで数千万のお金を必要とします。

そう言う意味ではクリック型だった今まではやや例外的だったという事ですね。ただし

インプレッション方式に金を払うのはけしからん!!広告は取り下げる!!


このような広告主が増えると、Googleの取り分も減りますし、我々ブログ運営者側の報酬も減ります。すると良質な記事が生産されなくなり、ユーザーも困ります。

つまり広告主のデメリットはインターネット全体のデメリットという事で、広告主に優しくしてあげないといけないというのは事実かなと思います。

あと景気の動向もね。景気が悪くなった時に真っ先に削られるのは広告費でしょうし。

しかし少し話は逸れますが、Youtubeの動画広告などはメインコンテンツを妨害して表示させてくるので非常に不愉快ですし、逆に広告の商品そのものに悪印象をもってしまう恐れもあると思います。

よく
「知らなければ買ってくれる可能性はゼロなので、不愉快でも印象に残るようにしたほうがいい」
というような論調がありますが、個人的には不愉快な広告は完全に逆効果になって、不買運動につながる可能性もあると思います。
あんまり不愉快な広告だと私などは「絶対に買うもんか」と決意を新たにしますし、精神的な不買運動につながることもあるのかなと。ほかにいくらでも選択肢がある一般消費財に炎上商法は向かなそう。

私が今頭の中で想像しているのは日清のテレビCMですが。あれはどういう思考と稟議をして作ったCMなのか、参考に聞いてみたいところです。

広告主さんにはその辺の視聴者の心の動きなども考えて貰えればうれしいかなと思います。

クリック型からインプレッション型に変わって報酬はどれくらい変わるか

さてアドセンスで収益化されている方が一番気になるのが、クリック型からインプレッション型に変わって報酬はどれくらい変わるかだと思います。

お前はクリック型だった頃のアドセンスは知らないから比較のしようがないだろ!!

と思われるかも知れませんが、現在のアドセンスでも広告のクリック数は確認できるのです。単価は0円ですが、クリック率なども確認できます。

この数字を公開することはアドセンスの規約で禁じられているのでここでは数字は出しません……が、計算してみると前述したクリック単価の平均は約30円~40」という相場とほぼ同じような金額になりました。

ということはクリック型からインプレッション型に変わったことで、報酬の変化はそれほどないと考えられます。
もっと規模の大きいサイトやクリック率が極端に高いようなサイトだと変化が出てくるのかもしれませんが、大幅に変わるという事は無さそう。

よく言われている目安は「クリック率1%」。つまり100人にアクセスして貰って、やっと1人がクリックしてくれて、30~40円ほど手に入る。そんなイメージです。

この数字は比例するので1万PVなら3,000~4,000円ほど。10万PVなら3~4万円。
日ごとのPVでも月ごとのPVでも同じ計算が出来るので、PV(アクセス数)による収益額もイメージしやすいかなと思います。

ちなみに弊ブログでは、広告のクリック率は極端に低いです。やっぱりユーザー層のリテラシーが影響してそう。


ということで今回はここまでにします。

今回はGoogleアドセンスの報酬方式がクリック型からインプレッション型に変わったことによって生じる変化について、いちブロガーとして考察してみました。

これからアドセンス合格を目指す方の何かの参考になれば幸いです。

それではまた。ご覧いただきありがとうございました!

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