先日からおすすめのJR路線63選と題して、日本全国にあるJR路線のうちぜひ乗りに行ってもらいたい路線をご紹介しています。前回はPart.7 西日本~山陰編をご紹介しました。(↓)
今回はPart.8 四国 地方編です。
54・ JR瀬戸大橋線 (茶屋町-宇多津) JR西日本/四国
路線名:JR瀬戸大橋線 (茶屋町-宇多津)
乗車日:2016年7月
種別 :高松行き快速マリンライナー
乗車記:瀬戸内島めぐりなど
JR瀬戸大橋線は岡山県の茶屋町駅から香川県の宇多津駅までを結ぶ幹線です。
本州と四国を結ぶことから、本四備讃線とも呼ばれます。実際は快速マリンライナーに乗ることがほとんどのため、岡山から高松を結ぶ路線と考えても大丈夫です。
瀬戸大橋線といえば、まあ名前の通りですが、やっぱり瀬戸大橋でしょう。夢の懸け橋と持て囃された瀬戸大橋。まさか列車で海の上を渡れるとは凄い時代になったものです。
瀬戸大橋が出来る前は、海を渡るためには当然、フェリーに乗らなくてはなりませんでした。宇野港から高松を結ぶ国鉄の宇高連絡船や青函連絡船などが特に有名です。
それが瀬戸大橋ができたことにより座って爆睡しているだけで岡山から高松まで連れて行ってくれるのです。船が運航できない悪天候時も大丈夫。これは画期的です。岡山と四国の往来が非常に活発になり、関西住民としてもグッと四国が近くなりました。まあ2016年まで四国に入ったこと無かったけど。
車窓としてはJR全線を見渡してもかなり高いレベルにあります。大都会岡山から南下してびっくりするほど栄えていない田舎を通るのもいい感触だし、いざ瀬戸大橋に近づくと港の姿が見えてきて海の香りが漂ってきます。瀬戸大橋に突入すると、柵がない&高架線なので、穏やかな瀬戸内海を広く見渡せます。グッド。
まだ四国に行ったことがない人はぜひマリンライナーに乗って香川へうどんを食べに行ってみてください。京都からなら余裕で日帰り出来ます。
55・ JR伊予灘線(予讃線) (伊予市-伊予大洲) JR四国
路線名:JR伊予灘線(予讃線) (伊予市-伊予大洲)
乗車日:2018年3月
種別 :松山発宇和島行き普通列車
乗車記:未着手
JR伊予灘線は愛媛県の伊予市駅から同じく愛媛県の伊予大洲駅を結ぶ幹線です。
伊予灘線は正確には予讃線の一区間の愛称であり、基本的には予讃線と案内されます。
四国の瀬戸内海沿いを行き、特急もびゅんびゅん走る立派な幹線です。予讃の名前は伊予と讃岐から。
今回はこの予讃線のうち、特に伊予市-伊予大洲の海側ルートを取り上げます。
まあ上に写真を載せまくっている通り、大変有名な“あの”下灘駅は、この予讃線にあります。
もはや、ある意味で聖地化しています。まあ、景色が見事なことは否定出来ません。
下灘駅はもう駅自体が観光スポットになっているため、タイミングを間違えると大変な雑踏と化します。
一方で幸運にも人がいない下灘駅を見ることが出来た人は、その雰囲気の良さに感動するでしょう。聖地化も納得の貫禄です。
56・ JR予土線 (若井- 北宇和島 ) JR四国
路線名:JR予土線 (若井- 北宇和島 )
乗車日:2018年3月
種別 :窪川発宇和島行き普通列車
乗車記:未着手
JR予土線は高知県の若井駅から愛媛県の北宇和島駅を結ぶ地方交通線です。
路線名の予土線はヨド線と読みます。由来は伊予と土佐から。
予土線はしまんとグリーンラインの相性がある通り、徹底的に四万十川に寄り添って進むド・ローカル線です。
日本最後の清流と呼ばれる美しい四万十川をこれでもかと鑑賞できます。私も上に写真を載せた最新鋭の四国新幹線に乗って、3時間半ほど四万十川と戯れてきました。
四万十川を眺めて、うつらうつらと眠り、起きればまた四万十川。たまに沈下橋。何という優雅な時間でしょうか。まだ日本にこんな秘境が残っていたのかと感心させられる路線です。
注意点としては、列車内にトイレが無い車両が存在しているということ。
お腹の具合によってはのんびりとした列車の旅が地獄の時間に変わる可能性もあるので、体調管理には万全を期して乗車しましょう。
57・ JR土讃線 (多度津-窪川) JR四国
路線名:JR土讃線 (多度津-窪川)
乗車日:2018年3月
種別 :特急しまんと号、特急南風号
乗車記:未着手
JR土讃線は香川県の多度津駅から高知県の窪川駅を結ぶ幹線です。
土讃線はどさん線と読みます。何となく北国の田舎者っぽさを感じる名前。由来は土佐と讃岐から。
その野暮ったい路線名と裏腹に、土讃線は特急「南風」や特急「しまんと」「あしずり」などが1日20本くらいビュンビュン走る大幹線です。南風号なんて岡山と高知を直接結んでいます。普通坂出あたりで乗り換えしないといけないと思いがちですが、まさかの直通運転です。
これは四国に新幹線が無いことと、ビジネス・通勤需要がかなりあることが原因です。
岡山まで出ればあとは新幹線に乗って博多でも東京でも函館でも行けるので、実は高知県というのはド田舎に見えてかなり交通アクセスに富んだ地域なのかもしれません。
さて土讃線の車窓としては、特急街道にも拘らず旅情たっぷりです。多度津から土讃線に足を踏み入れた瞬間一気に車窓の雰囲気が変わり、田舎の香りが漂ってきます。
徐々に人気がなくなって四国山地に突入。しばらく藪の中を走るとパっと右手の視界が開けて、阿波池田の町が姿を現します。阿波池田を見下ろしながら列車はΩループを描き、町の外縁に沿うように徐々に高度を下げ、吉野川を渡河します。そして阿波池田駅に滑り込むという、この阿波池田周辺の車窓の展開は非常に秀逸で大変気に入っています。
その後も大歩危・小歩危では一気に峡谷路線の様相を呈してきたり、四国山地を貫通して高知平野に出ると突然平野部の見晴らしの良さになるなど、色々なタイプの異なる車窓が展開されて乗っていて飽きない路線。
私の乗車史としては特急で駆け抜けるだけだったので、次は高知の町を歩いたり宿毛に行ったりしてみたいですね。
ということで今回はここまでにします。
今回はJRおすすめ路線のうち、四国地方編をご紹介しました。
次回は最終回!九州地方おすすめの路線をご紹介します。
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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