前の記事ではCore i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載のゲーミングちゃんについて、主にベンチマークソフトを用いた評価を行いました。CPUもGPUもカタログスペック通りの性能を発揮していることが確認出来ました。
ただ、ベンチマークの数字だけ見せられてもいまいち分かりにくいのも確かです。そこで今回の記事では実際のゲームプレイについてご紹介していきます。
一連のゲーミングPC記事一覧
Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCを購入したお話 その1 前置き編
Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCの性能評価 その1 基本的な比較
この記事は2020年夏に公開した記事を、ブログ移転に合わせて更新の上、2023年冬に再公開したものです。2023年現在からすると時代遅れとなる表現などありますが、当時の貴重な記録として生暖かい目で見て頂けると幸いです。
Cities Skylinesプレイ結果(fps測定)
さてここからは実際にPCゲームを動かしてみて、どの程度快適にゲームが遊べるのか、fpsはどのくらい出るのか、という点を見ていきます。
ベンチマークの数字を見せられるよりはCore i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPERという組み合わせで実際ゲームが動くのかという点を見てもらえたほうが参考になると思います。
まずは重いCities Skylinesから見ていきます。推奨スペックは以下の通り。
Processor : Intel Core i5-3470
Memory : 6 GB RAM
Graphics : NVIDIA GeForce GTX 660, 2 GB
DirectX : Version 11
プレイ結果です。最高品質、FULL HD1920×1080、人口1万人で40 fpsという結果になりました。え、遅くない……?
ちなみにメモリ使用率は7.4 GBでした。
まあ40fpsと聞くとおっそ!と思いがちですが、実際にプレイすると特段問題なく快適にプレイできます。
よわよわPCだとカクカク重い上にメモリ使用率100%でお世辞にも快適とは言えませんでしたが、つよつよPCなら大丈夫。
Cities Skylinesは視点によってfpsがかなり変わりました。遠目に引いた視点にすると50 fps以上出ました。
GPUであるGeForce GTX 1660 SUPERの使用率は41%なのでまだまだ余裕がある感じです。
こちらは人口10万人ほどまで開発した日本マップですが、29 fpsという結果。
プレイ自体は十分に楽しむことが可能です。が、30 fpsを切るのはちょっと辛い。
試しに標準品質を試したところ、同じマップで45 fpsといったところでした。
まあ人口10万人と言えばCities Skylines的には一つの目標というか、「そこそこ開発も進んできたな」くらいの感じかと思います。少なくともこの段階までは問題なくプレイ出来ることが分かります。
以上がつよつよPCでCities Skylinesをプレイしてみた結果でした。
正直思ったより結果が悪かったなという印象です。しかし30 fpsというとテレビくらいのフレームレートなわけです。それにCities Skylines自体も高fpsを求めるといった類のゲームではなく、都市建築シミュレーションなので30 fpsもあれば十分に楽しくプレイできます。
普通に遊ぶ上では特に問題ない上にあくまで最高品質での結果ということで、おおむね満足しています。
ドラゴンクエストビルダーズ2のプレイ結果(fps測定)
次は神ゲーと評判のドラクエビルダーズ2です。Steamでセールをしていたので衝動買いしてしまいました。とりあえず欲しいゲームを片っ端から買ったら15,000円も使ってしまいました。てへ。
ビルダーズ2はコンシューマのNintendo SwitchやPS4で発売されて大人気のタイトルですが、PC版をリリースしてくれるというのは予想外で本当に嬉しかったです。しかもDLC3つが全部入って5,000円なのですから破格と言わざるを得ません。
早速起動してみましたが、デフォルメされたドラクエ調のイラストの割にかなりグラフィックが綺麗だなと感じました。これは期待できます。推奨スペックは以下の通り。
プロセッサー: Intel Core i7-3770
メモリー: 6 GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060 6 GB VRAM
DirectX: Version 11
CPUは第3世代のよわよわでも大丈夫ですが推奨GPUはGTX 1060とかなり重め。2023年ならともかくこの記事を書いた当時の2020年時点では推奨スペックに届ていない人もそれなりにいそうです。
余談にはなりますが、PS4 ProのGPU性能はゲーミングPCで言うところのGTX 1060相当だそうです。ということは最初からPS4程度では推奨スペックに届いていないのでは…?
へんじがない、ただのしかばねのようだ
すみませんふざけました。
最高品質、FULL HD1920×1080、60 fpsターゲットでプレイしましたが、60 fpsに張り付いて動作はヌルヌルサクサクでした。垂直同期が強制的にオンになっているので60 fps以上は出ません。
ビルダーズ2に関してはNintendo Switchだと描写を省略しまくってるのにガックガクで10fpsとか、PS4でも荷が重くてproが必要とかいろいろ聞きますが、PS4 proを軽く上回るつよつよPCちゃんなのでビルダーズ2の動作は全く問題ないと思います。
もっともまだゲームが始まったばかりで動作は一番軽い状態です。ここから都市を建築したりキャラが増えたりした場合にどう変化するのか、今後も検証を進めていきたいと思います。
話は脱線しますがちょっと宣伝を。ビルダーズ2はキャラが仕事を手伝ってくれたり、作った家に住んだり、トイレや部屋などの施設を作るとそれを利用してくれるのがかなりグッときました。
似たゲームにマインクラフトがありますが、マイクラは主人公以外にキャラがいない一人ぼっちの世界(気持ち悪い村人は居るけど…)なので、せっかく大豪邸を作ってもポツンとして寂しく空しい気持ちになるのが難点。
何を作っても結局自己満足で終わってしまうんですよね。その点ビルダーズ2なら賑やかな島でファンタジー生活を楽しめます。
例えばこれ。
食事を作るキッチンを建築して食卓用のテーブルを設置すると、住民が自ら料理を作って配膳しだしたときは感動すら覚えました。朝夕はみんながここに集まって食事を楽しみます。最近のAIってすごいな!
マインクラフトのプレイ結果(fps測定)
話題が出たので次はMinecraftです。知らない人はいない超有名ゲームですが、古いノートPCでも軽快に動作するほど、非常に軽いことでも知られています。
上の画像はバニラ状態のマイクラをよわよわPCでプレイした時の様子ですが、軽く80 fpsが出ています。一般向けのノートPCでも十分に遊べます。
非常に軽いですが、一応推奨スペックを紹介しておきます。
CPU: Intel Core i5-4690
RAM:8GB
GPU: GeForce 700 Series
ここまで必要ありません。何ならオンボードグラフィックで十分快適に遊べます。
ゲーミングPCちゃんでのプレイ結果です。
最高品質、16チャンク描写、FULL HD1920×1080でプレイした結果、
442 fpsというとんでもない数値を記録しました。
うちのモニターは60 Hzのリフレッシュレートなので400 fps出ても何の意味もありません。完全にオーバースペックです。
マイクラは昔かなり熱中して遊んだゲームです。
鉄道旅行好きの私なのでターミナル駅を設置して世界中に鉄道網を建築するプレイにハマりました。
各駅停車と特急の種別を作ったり。かなり中毒性のあるゲームです。
War Thunderのプレイ結果(fps測定)
次は第二次世界大戦の戦車戦を楽しめる人気ゲームWar Thunderです。War Thunderも非常に動作の軽いゲームとして有名です。
というよりも、画質を落とせばノートPCでも快適にプレイできるほど軽く、一方画質を上げれば驚異的に美麗なグラフィックでゲームを楽しめるという懐の深いゲームです。
推奨スペックは以下の通り。
CPU: Intel Core i5
メモリ: 8 GB
ビデオカード: NVIDIA GeForce 650 以上
DirectX 10.1対応
CPUの雑な指定から、かなり軽い編成でも動くことが分かります。
プレイ結果です。最高品質、FULL HD1920×1080で105 fpsと非常に快適に動作することが分かりました。
よわよわPCでも最低品質なら40 fpsは出ていたと思います。
こういうFPS/TPS系のゲームは144 Hzのリフレッシュレートのモニターが必須で高性能PCが大前提で……とか言われることがありますが、よわよわPCで何の問題もなく20キル0デスとかの圧倒的な戦果を残せているあたり、大事なのは性能ではなく立ち回りと腕だと分かります。
一人でキルしすぎて文句言われたことあるくらいですもん。英語で罵り合うの、楽しいね。ふふ…。
しかし今回初めてWar Thunderを最高品質でプレイしましたが、ヤバいくらい綺麗ですね。戦車の細かい傷や道路に付く無限軌道の痕跡や木陰のリアルなこと!月並みな表現ですがまるで映画の中に入ったかのようでした。
戦車戦をするような映画の中には入りたくないですけどね。
しかし問題点が。War Thunderを最高品質でプレイするとPCのファンが猛烈な勢いで回り始めました。ビルダーズ2やシティスカ中は静かだったのに扇風機並みの爆音で回り始めました。
その結果、1マッチしかしていないのにマザーボードやCPUがかなり高温になりました。
ハードウェアの温度や電圧などを監視できるHWMonitorを用いて確認すると、コアの中には70℃近くまで温度が上昇しているものもあります。大体60 ℃から80 ℃ が安全に使用できると言われている温度ですので、冷房をつけていない梅雨時期の部屋とはいえこの結果は辛い。
ということでWar Thunderのプレイ結果としては、最高品質でもfpsは十分に出るけれども、PCへの負荷が高すぎるので標準品質くらいで妥協しておくべき、という事になりました。もともとこういうゲームは草むらなどの詳細な描写を切ったほうが相手を発見出来て有利ですし、あまり最高品質にこだわる事もありません。
さて今回は一度ここまでとします。
今回は実際にゲーミングPCちゃんでゲームを動かしてみた結果でした。続きは後編にて!
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