Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCについて、実際にゲームをプレイしてみてどの程度動くのか、fpsはどの程度出るのか、という記事の後編です。
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Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPER搭載ゲーミングPCの性能評価 その1 基本的な比較
この記事は2020年夏に公開した記事を、ブログ移転に合わせて更新の上、2023年冬に再公開したものです。2023年現在からすると時代遅れとなる表現などありますが、当時の貴重な記録として生暖かい目で見て頂けると幸いです。
Stellarisのプレイ結果(fps測定)
Stellaris。宇宙版のCiv4といったところでしょうか。宇宙を探査し惑星に植民して銀河帝国を創造する。内政だって戦争だって浄化(意味深)だってなんでもやり放題。もちろん神ゲーです。
もともとStellarisも動作の軽いほうのゲームで、よわよわPCでもマップサイズを最小にすれば快適に遊ぶことができます。
推奨スペックは以下の通り。
プロセッサー: Intel i3 2100
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: Nvidia GTX 560Ti
DirectX: Version 9.0c
プレイ結果です。最高品質、FULL HD1920×1080でプレイしましたが、60 fpsに張り付いてヌルヌル動きます。こちらも垂直同期が強制オンなので60 fps以上は出ません。
どうですかこの美しい地球。太陽系はソル星系としてゲーム内に登場して、惑星や衛星なども結構細かく再現されていて楽しい。
木星の気持ち悪い模様や衛星群もこの通り!
もともとStellarisは美しいグラフィックの割に、よわよわPCでも動作するほど軽いです。
ただよわよわPCだとゲームが後半になるにつれて処理速度がかなり落ちます。fpsは下がらないんですが処理速度が落ち続けて、マップサイズが中だとプレイ困難になるほど。
処理速度が落ちるということはたぶんよわよわPCではCPU性能が不足しているのでしょう。
つよつよPCのi5-9400Fはさらに高性能なので、どの程度処理速度が改善したか、ゲーム終盤までプレイして確かめてみたいと思います。
theHunter: Call of the Wildのプレイ結果(fps測定)
自然の中で狩りを行う……と聞くとモンハンのようなキッズ向けゲームを連想しますが、このゲームは渋いオトナ向けです。
初心者では鹿すら狩れません。身を潜めてジリジリと匍匐前進で動物に近づいて、勝負は一瞬で決する。9割の時間が隠れて動物を追跡するゲームなので散歩ゲーと言われるほど。
しかしグラフィックの美しいこと!本当に大自然の中に入り込んだかのような没入感満載のゲームです。自然音もリアルですごい。背後でガサガサ藪を揺らす音が聞こえて振り向くとヒグマが襲ってくる場面ではリアルすぎて背筋が凍りました。不思議な中毒性のあるゲームです。
推奨スペックは以下の通り。
Processor:Intel i7 quad-core
Memory: 8 GB RAM
GPU :NVIDIA GTX 760
DirectX: Version 11
美麗さの割に要求GPUはGTX 760と軽めですが、要求CPUは4コアが最低条件なので少々重め。メモリも8 GB要求されます。
fps測定の結果です。
FULL HD1920×1080、最高品質であるウルトラで90 fps。標準品質では130 fpsという結果でした。ヌルヌルです。
要求CPUがi7とはいえ所詮はクアッドコアです。ヘキサコアのi5-9400Fたんの敵ではありません。
プレイの所感としては、fps自体は結構出るのですが美麗なグラフィックを実現するためにGPUの負荷が高いゲームだと感じました。War Thunderと同じくこちらもファンは結構な騒音で回転していました。リアルな自然音を聞くためにヘッドフォンをつけているので全然気にならないけどね!
theHunter: Call of the Wildについては高いfpsを求めるようなゲーム性ではありません。一方で美しい自然の姿を体験してもらいたいため、fpsを多少犠牲にしてでもグラフィック設定を上げて、高設定でぜひ遊んでいただきたいゲームになっています。
Subnauticaのプレイ結果(fps測定)
次は遭難SFサバイバルゲーのサブノーティカ。
宇宙船が遭難して未知の海洋惑星に墜落。生き延びるためにサバイバルする主人公を操作します。最初から日本語に翻訳されているのでお子様でも安心!
Subnauticaもかなりグラフィックの綺麗なゲームです。この水の質感!海洋惑星だけあってプレイの96%は潜水に占められるのですが、水中の美しさに目を見張ることでしょう。
推奨スペックは以下の通り。
CPU:Intel Haswell 4 cores / 4 threads @ 3.2Ghz or equivalent
RAM:8 GB RAM
GPU:Nvidia GTX 550 Ti or equivalent, 2GB VRAM
DX:Version 11
探索が進むとこんな潜水艇も作れちゃいます。さてfps測定の結果ですが、
FULL HD1920×1080、最高品質で100 fps。標準品質で140 fpsでした。やはりヌルヌル動きます。
Intel Haswellというのは第4世代のCPUで、GTX 550というGPUも1660 SUPERの1/10の性能しか持たないよわよわGPUです。
Subnauticaは美しいグラフィックの割にかなり要求スペックが低く、動作の軽いゲームであることが分かります。
グランドセフトオートVのプレイ結果(fps測定)
お次は犯罪ゲーのGrand Theft Auto V。有名なので一度プレイしてみたいと思い購入してみました。
theHunterやSubnauticaと比べるとデフォルメされた荒いグラフィックですが、都市の中を自由に歩き回って犯罪行為に手を染められる面白いゲームです。
推奨スペックは以下の通り。
プロセッサ: Intel Core i5 3470@3.2GHz(4 CPU)
メモリ: 8GB
ビデオカード: NVIDIA GTX 660 2GB
HDD: 65GB
グラフィックが劣っているので要求スペックは高くありません。
注目すべきはHDDの空き容量。65 GBと言われていますがこれは大嘘で、実際には90 GB要求されます。
さすがに500 GBのSSDには荷が重く、2 TBのHDDのほうにゲームをインストールしました。別にHDDにインストールしてもロード時間がちょっと伸びるだけでプレイ中は何も変わりません。
ゲーミングPCの紹介記事などを読んでいると「SSDは500 GBで必要十分です」などと大嘘をつく記事が散見されますが、一つのゲームで90 GBも使うのになんで500 GBで十分なのでしょうね?よくわからないです。
GTA5には専用のベンチマークが実装されているので試してみました。fpsはヌルヌル187 fpsというところ。
実際のプレイ中でも最高品質で160 fps程度出ました。が!なぜかめっちゃカクつきます。特に車に乗車するとカクつきがひどくゲームが一瞬止まるため追突事故が多発します。
これは垂直同期をオンにすれば解決しました。60 fpsに張り付いて安定したままヌルヌル動きます。
垂直同期はオフ一択なんて人もいますが、ゲームが軽すぎると逆にfpsが安定せず乱高下するので、常時オンのほうが良さげな感じ。CPUとGPUに無駄に負荷をかけるのも阿呆らしいです。
GTA5も20時間ほどプレイしてみましたが、動作の軽さとプレイの自由さが気に入りました。
上の画像は(善良な市民をブン殴ったのちに車を奪って(!))海岸線をドライブしている様子ですが、都市がびっくりするほど広いので箱庭感がなく、ドライブゲーとしても楽しめます。
ポリスメンとのカーチェイスや特殊部隊との銃撃戦も楽しいね。(上の画像もちゃっかり手配度3です笑)
No Man’s Skyのプレイ結果(fps測定)
No Man’s Sky……- kzzzkt -…
謎の惑星に不時着した..- kzzzkt -…宇宙飛行士である主人公。記憶をなくして…- kzzzkt -…自分が何者かもわからないまま…- kzzzkt -…壮大な宇宙の神秘を解き明かすために…- kzzzkt -…星々の間をめぐります。
神ゲーです。
文字通り超光速航行で宇宙を駆け巡れます。これを神ゲーと言わずして何というのか。
似たようなゲームにElite Dangerousがあってあちらも相当ハマったのですが、No Man’s Skyはすべての惑星に着陸して探検することが出来ます。惑星の数は1800京個以上。
もちろん惑星だけではなく大気圏から脱出してそのまま星間空間を放浪することも、宇宙ステーションで一休みすることも出来ちゃいます。戦闘機で無礼な(無礼では無くても)海賊を撃墜することも、貨物船を略奪することも出来ます。あなたが神か…。
推奨スペックは以下の通り。
プロセッサー: Intel Core i3
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: Nvidia GTX 1060 3GB, AMD RX 470 4GB, Intel UHD graphics 630
ストレージ: 15 GB の空き容量
要求GPUはGTX 1060 3GBと他のゲームに比べるとやや重め。それでも2024年段階で考えるとロークラスのGPUになるので、要求を満たすことは難しくないはずです。
No Man’s Skyはゲーム性が神がかり的な面白さですが、グラフィックの美しさも素晴らしいです。どうですかこの美しい名もなき惑星の美麗な姿は!!!!
さてプレイ結果ですが、FULL HD1920×1080、最高品質で60 fpsヌルヌルでした。
グラフィックは美麗だし、オープンワールドのようにシームレスに惑星上を移動できるため、ゲームとしてはかなり重そうなのですがしかし要求スペックはCPUはIntel Core i3という雑な指定。
GPUもGTX 1060 3GBはともかく、Intel UHD graphics 630なんていうオンボロでもOKという懐の深さです。
神ゲーなのに動作も軽いとか素敵すぎる!
まさかのゲーム配信・ゲーム実況プレイも可能だった
さて、せっかくゲーミングPCを買ったのだから、ゲーム実況の配信にも興味が出てきたハルちゃん。
一般に、ゲーム配信を行うとなると急に要求スペックが跳ね上がって8コア16スレッドくらいのマルチコア高性能CPUが必要だとされています。
i5-9400Fは6コア6スレッドしかないけど、まあ物は試しです。いそいそとOBSをインストール、各種設定を行いゲーム配信をやってみました。
結果、何の問題もなくゲーム実況配信が可能でした。
軽量化のために解像度を1440×900に落として、fpsも30 fps固定にはしました。それでも一切ラグることもなく、ゲームがカクつくこともなく、快適にゲーム配信を行う事が出来ました。
結論:Core i5-9400F+GeForce GTX 1660 SUPERのゲーミングPCでもゲーム配信は十分可能です。
ゲーム配信をやってみたところ予想外の反響がありました。
まさかまさかの、皆様の応援に支えられて、それなりに人気のある配信者になってしまいました。
すでにゲーミングPCちゃんの購入費用以上のお金を配信で稼げてしまっています。という事は実質ゲーミングPCちゃんは無料ということですね!これも皆様のおかげでございますいつもお世話になっておりますありがとうございます!
全体的な講評
さて各ゲームにおけるfps測定の結果は以上となります。
全体的な講評としては、GPUであるGeForce GTX 1660 SUPERは、ミドル帯の王道としての十分な性能を備えていると思います。
ただしCPU、Core i5-9400Fに関しては、やや力不足が目立つ結果に。
力不足とはいえ第7世代のハイクラスCPU、Core i7-7700Kと同等の性能があるので中程度の負荷のゲームでは問題ないでしょうが、GeForce GTX 1660 SUPERが非常に優秀であるが故に若干かみ合っていない感もあります。今回はほぼすべてのゲームがヌルヌル動いたので感じませんでしたが、いずれはCPUが足を引っ張りボトルネックになる場面も重いゲームでは出て来るかもしれません。
組み合わせとしてはCore i5-9400Fがエントリー~ミドルロー、GeForce GTX 1660 SUPERがミドルミドルという感じでしょうか。GPU寄りの構成かと思います。
もし万全を期すならば、Core i5-9400FではなくCore i7-9700Fを選ぶと完璧になるかと思います。こちらはフロンティアで106,800円。14,000円の値上げをどう考えるかですね。
実際、GeForce GTX 1660 SUPERは優秀すぎて、1660 Super搭載のゲーミングPCが2024年になろうとしている現在でも販売されているほどです。i5-9400Fちゃんは…とっくに姿を消してしまいました。ざんねん。
この3年半でCore i5の性能も格段に上昇しました。当時のi5-9400Fに相当するi5はCore i5-13400ですが、これは10コア16スレッドの化け物です。2023年冬現在でもCore i5-13400とGeForce GTX 1660 SUPERの組み合わせは十分アリな選択肢になっています。
ということで今回はゲーミングPCちゃんを愛でつつ、実際のゲームプレイがどの程度可能なのかという点についてご紹介しました。
各種ベンチマークの結果はネットで公開されているパーツごとの結果とほぼ同じで、CPUやGPUが問題なくスペック通りの性能を発揮して動作していることが確認できました。これで完全につよつよPCちゃんが初期不良なしということが確認できて良かったです。
後半は実際のゲームプレイでの動作を確認。ミドルスペックのゲーミングPCですが、様々な神ゲーたちを非常に快適にプレイできることが分かりました。
しかし学生でも気軽にポンっと出せる10万円というお手軽価格で、ここまでの高性能を持つPCを入手出来るとは、本当にお得感満載です。つよつよPCの起動から2週間ほどが経ちましたが初期不良なし、動作は爆速、ゲームは超快適と、何の不満もありません。
最後にもう一度。
結論:フロンティアは神
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