こんにちは、ハルです。
先日からJR西日本30周年記念きっぷの旅の旅行記を書いております。前回の記事は山陽新幹線に初乗車して新大阪から博多までたどり着きました。(↓)
今回は博多到着後の様子をご紹介します。今度こそ500系新幹線に乗っちゃいます!
旅行経路は以下の画像の通りです。
800系つばめが出迎えてくれた
博多駅では早速、九州新幹線の「つばめ号」が迎えてくれました。
真っ白な車体にこの美しいスタイル!
JR九州の車両で言うと885系のかもめがかわいくて大人気ですが、つばめもステキです。どっちかと言うとつばめは「優雅」とか「エレガント」というような言葉が似合います。
つばめに見るためだけに九州に来る価値はありますね!
ところでつばめという愛称は、かつて東海道本線で走っていた「超特急つばめ」が非常に有名です。超特急つばめの廃止後、「この名称に釣り合うだけの格式のある列車がない」としてしばらく空席でした。
そののち九州の地にて復活。今は九州新幹線の各駅停車タイプの種別としてのんびり過ごしております。
こっそりつばめ号の車内にお邪魔してみました。この木材の背もたれと和風っぽいデザインのクッション。東海道新幹線とは比べ物にならないほど快適で優美な列車です。
しかしなぜこのような有能な列車が、各駅停車タイプで使われているのでしょうか。
九州新幹線は速達順に「みずほ→さくら→つばめ」となっておりますが、かつての特別急行列車は
・123等車と洋食堂車を連結した燕(つばめ)
・3等車のみだった櫻(さくら)
と、つばめのほうが格上だったのです。おかしいね。
つばめちゃんを愛でた後は博多駅構内をウロウロ。
ちなみに私が持っている「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」では、JR九州の改札を通ることが出来ませんでした。ピンポーンというエラー音とともに改札が閉まり、駅員さんが胡散臭そうにこちらを見てきました。まあ予想はしてた。
(※ 実際には、新幹線改札から博多駅の外に出ることは可能です。私が突入したのはJR九州の在来線乗り換え改札だったので通れなかったようです。)
とはいっても特に博多に用事はありません。
そこで軽く昼食でも取ろうとウロウロしていると、懐かしい立ち食いソバ屋を発見しました。ここも、2015年春の九州旅行で立ち寄った駅ナカのソバ屋さんです。吸い込まれるように入店。
ということでかしわうどんを注文。お値段470円也。
さて、博多駅の散策はこれで終了です。
え、あんた九州まで来てうどん食べて終わりかよ?だって?
いいんですよ!今回は山陽新幹線を全線完乗することが目的なんですから!こういう非常にモッタイナイ乗り方が出来るのも乗り放題きっぷの強みです!
500系こだま乗車 再チャレンジ
さて前編で検索の罠にひっかかり500系新幹線に乗ることが出来なかったとご紹介しましたが、だからといってここで諦めるわけにはいきません。500系には是非とも乗りたい。
幸い、おあつらえ向きに500系が充当されるこだま号があるのです。
ということで、博多から新大阪へ向かう500系新幹線に乗ることにしましょう!!
今度こそ本物の500系新幹線です。どうですかこの可愛らしい鼻先!!
今この記事を書いている2021年現在では500系新幹線には何回か乗ったことがありますが、初乗車は正真正銘この旅行。もうテンションが凄いことになっていたのを覚えています。
普段はハイライトの消えた濁った目をしている私ですが、この時ばかりは小学生かと思うくらいキラキラした目をしていたことでしょう。
いい年した大人がキラキラした目をさせているのも不気味だけどニャ……
そう。この博多発新大阪行きのこだま740号は500系新幹線で運行される貴重な列車なのです。
しかしどうですか。500系新幹線がホームにたたずむ様子は!
本当に近未来的に見えます。チューブの中を走る未来予想図に描かれてそうな外観をしています。
なが~い鼻とツヤツヤのお顔立ち。
ロールアウトからかなり時間が経つ500系ですが、整備は丁寧に行われているようで顔面が物理的に輝いています。神々しさすらあります。
それでは恐れ多い事ですが、震えながら車内にお邪魔させていただきます。
500系新幹線は独特の丸みを帯びた車体形状のため、窓側が大きく歪んでいます。このため狭いだの乗り心地が悪いだの悪評が流れることになりましたが、この際見た目が一番大事なので問題ありません。かわいいは正義です。
先頭車両の一番前には、運転台を模した装置が取り付けられています。これはキッズが大興奮でしょう。私はいい大人なので、写真を撮るにとどめておきました。
誰も居なかったからこっそりガチャガチャやってたのは誰かニャ
しーっ!
自由席の座席はこちら。2×3の、東海道新幹線にありがちな硬そうな椅子です。
もちろん私は庶民なので、自由席の硬い座席に収まりました。
ちなみに出発前に指定席車両にもお邪魔してみました。
こちらは指定席の座席ですが、フカフカで、明らかに自由席よりグレードアップしています。なんですかこの背もたれの分厚さは!
配置も2×2で、庶民とブルジョワの差を見せつけられました。くっ……拝金主義者め!
さあ、いよいよ出発の時です。
博多→広島 :500系こだま
11:05 博多 発 山陽新幹線こだま740号(新大阪行き)
博多を出た列車は滑るように福岡平野を北東へ。三郡山地を抜けて直方平野に入ります。画像は多分そのあたり。
進行方向左手にお城が。
場所は直方周辺なのですが、不思議なことに「直方 城」で検索してもヒットしないのです。
色々調べてみた結果、この城は「楠橋城」という名前がついていますが本物の城ではなく、城を模しただけの家だそうです。
しかもこの城が建てられた経緯はとても闇が深いことが分かったので私は何も言わないことにします。まだ消されたくないですからね。興味がある方は調べてみて下さい。
小倉駅手前の紫川にかかる紫川橋梁からの景色。
視界に入るだけで7つも小さな橋が架かっていて、こじんまりしてかわいらしい。
さて我が500系新幹線は小倉駅で旅客扱いをしたのち、在来線の線路を跨ぎます。
眼下に見えるのは神戸から門司を経由して遥々ここまでやってきた山陽本線と、門司港から八代を結ぶ鹿児島本線です。
3本+3本で合計6本も線路が敷設されているのでなかなか壮観です。
列車は新下関駅に到着。
こだま号は各駅停車タイプの列車なので、こんな存在価値の疑わしい駅にもこまめに停車していきます。
停車するだけならまだしも、後続のさくら号、のぞみ号との通過追越のために数分~長い時は十数分停車が行われます。
急いでいるから新幹線に乗っているのに十数分も停車するとは何事だ!
などと憤慨する人もいらっしゃるかも知れませんが、私のような人種にとっては
長い間500系新幹線に乗っていられるなんて素敵!
となります。
新幹線なのに長時間停車が行われるのも、考え方を変えてみれば列車から降りてお散歩できる貴重な機会です。良い機会なので対岸のホームに行ってみましょう。
対岸のプラットホームに出て、我が500系新幹線を見物します。
この流線型の美しいボディ!惚れ惚れとします。ただの工業製品である700系なんかとは格が違いますねこれは。500系は芸術品と呼ぶべきものです。
先ほどの800系つばめと500系こだまを比べてみると、500系の鼻の長さが非常によく分かります。
こうやってみると800系は寸詰まりでちょっとダサいかもです。角度によっては見え方が全然違うのですが、真横から見てしまうと鼻の短さがバレてしまいます。
さて列車は新山口駅で旅客扱いをして東へ。新山口駅を出てすぐ、進行左側に京都鉄道博物館で見たような転車台が現れます。
調べてみるとこの場所は「下関総合車両所 新山口支所転車台」と言われる施設で、物置倉庫みたいになっていますが今でも現役で、有名なSLやまぐち号もここで転車するそうです。
徳山の町。なかなか大都会じゃないですか。
高い視点から街を見下ろせるのも新幹線の楽しいところ。
いよいよ下車する広島駅が近づいてきました。
500系新幹線ちゃんと分かれるのは名残惜しいですが、私は行かねばならぬのだ…。
ちなみに車内の混雑具合ですが、なんと乗客は私だけです。ローカル線で稀に良くある一両貸し切り状態。500系ちゃんを独り占め!!
みんなもっと500系こだまに乗ろうよ!!!
12:59 広島 着
博多からは2時間弱でした。
新大阪から博多までみずほで2時間半と考えると、こだまはいかにも遅いです。途中かなりの時間停車しているので、ものすごく時間がかかっています。
と言っても在来線だと博多から広島まで7時間ほどかかるので、はるかに早いのは早いんですけどね。それにワクワクが止まらなくて2時間が一瞬で過ぎました。
新大阪への旅を続ける500系ちゃんを見送りましょう。断面図で見ると本当に丸い車体ですね。かわゆす。
500系には2024年でも乗れる
さてこの旅行は2017年に実施したものですが、今回私が乗車した500系新幹線は2024年現在でも乗車することが出来ます。
情報サイトなどで時刻表が公開されているのでそちらを見て頂ければと思います。ここでは
の記事を紹介しておきます。
ちなみに最近、JR西日本から500系新幹線の引退が発表されました。2027年をめどに引退、とのことだそうです。
私も引退前にもう一度乗りに行きたいと思っています。正規運賃だと高すぎるからお得なきっぷが待ち望まれますね……!
ということで今回はここまでにします。
今回は待望だった500系新幹線に乗車!!夢の時間を過ごせました。
次回は広島から在来線に乗り換えて、なんと観光パートです。あの有名な宮島を目指します!
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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