前回の記事ではドスパラで見つけた神PCをついにポチってしまった体験談、そして初期セットアップの模様をご紹介しました。↓
今回は購入したPCの詳しい構成と、自分でパーツを買ったらどの程度お金がかかるかの検証、そして現在のPCとの比較をしていきます。
新ゲーミングPCに関する一連の記事
ドスパラで神コスパ神ゲーミングPCが発売中です Magnate MV その1 紹介編
その2 購入編
その3 構成編 ←いまここ
性能評価その1 基本的な比較
その2 起動時間・HDD・SSD編
その3 CPUベンチマーク測定テストの結果
その4 GPUベンチマーク測定テストの結果
今回購入したゲーミングPCの詳細な構成
まずは今回購入したゲーミングPCの詳しい構成をご紹介します。
製品仕様[基本構成]
OS Windows 11 Home 64ビット
オフィスソフト Office なし
セキュリティソフト ノートン360スタンダード 30日版プリインストール【更新特典付】
情報漏洩監視ソフト 情報漏洩監視ソフト 無し
CPU インテル Core i5-14400F (2.5GHz-4.7GHz/10コア/16スレッド)
CPUファン (空冷式) ノーマルCPUファン
CPUグリス ノーマルグリス
熱伝導率: 0.8W/m・K程度
グラフィック機能 NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 650W 電源 (80PLUS BRONZE)
メモリ 16GB (8GBx2) (DDR5-4800)
SSD 1TB NVMe SSD
パーティション分割 パーティション分割 無し
ハードディスク/SSD 追加ストレージ 無し
光学ドライブ 光学ドライブ無し (※カスタマイズで選択可能)
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
ケース EM041 ミニタワーケース (MicroATX)
LAN 1Gb 対応LANポート×1(オンボード)
マザーボード インテル H610 チップセット マイクロATXマザーボード
PCIe 4.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 ×1
DDR5対応メモリスロット ×2(最大96GB)
SATA 6Gb/s ×4 / M.2 slot ×1 (PCIe 3.0 x4 ×1)
入出力ポート 前面:USB3.0 x2 背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen1 Type-A ×2
映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1、D-Sub ×1 ※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。
標準キーボード 日本語キーボード
標準マウス 光学式ホイールマウス ブラック(3ボタン、有線)
無線LAN 無線LAN子機 無し
エネルギー消費効率 区分/年間消費電力量(kWh/年)/2022年度省エネ達成率 17区分 118.99kWh/年 (62.3%)
サイズ 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm
重量 約7.8Kg
持込修理保証 保証期間1年
上の一覧表はドスパラのウェブサイト等から確認できるものです。BTOですが初期設定からほぼ何も弄っていません。
内容を見ると主要なプロセッサー・グラボなど以外の細かい内容まで記載してありますが、それでも詳しい型番までは分かりません。
というのも、例えばNVIDIA RTX4060と言ってもMSIや玄人志向など色々なメーカーが作っているのです。RTX4060のコアとなるGPU部分をNVIDIAを作っているだけで、グラフィックボードとしての全体は他のメーカーが作ってるのですね。
というわけで型番まで知りたい場合は、THIRDWAVE・Diginnos・Prime PC 構成・保証内容の確認から製造番号を入力することで確認することが出来ます。その結果が以下。
THIRDWAVE MagnateMV(EM/H610D5/14400F/決)
【CPU】
汎S 組Intel Core i5-14400F
【メモリ】
汎S 組 DDR5 PC5-38400 8GB
汎S 組 DDR5 PC5-38400 8GB
【SSD】
汎S 組 M.2 2280 NVMe SSD 1TB
→Western Digital(ウエスタンデジタル) 1TB WD Blue SN570 NVMe
【マザーボード】
組MSI PRO H610M-G II(H610 1700 DDR5 mATX)
【グラフィックカード】
組ZOTAC 9288-1N726-300ZS (RTX4060 8GG6 1H3P)
【電源S】
汎S 組ATX 650W 80+B
【PCケース】
汎S 組EM041
【ファンN】
組DPC TW-003 (R1 LGA1700)
【ソフトウェアS】
組MS Windows11HomeAdvanced KUK-00003(OA3)
【補修パーツN】
組EM041 5inchBayCover 2RAFPC004800
【その他商材】
追キーボード無し
追マウス無し
追Windows 11 23H2
追Diginnos かんたんリカバリー
追DESK-PC_WIN11_MANUAL_SRI(SETUP,RECOVERY,INST)
追 省エネ実測表記用
追サードウェーブ
追DESK-PC_MANUAL_CAUTIONS
追光学ドライブ無し 追HDD無し 追組ノートン360スタンダード 30日版インストール
追Officeなし(DA)
SSDに関しては「汎S 組 M.2 2280 NVMe SSD 1TB」としか書かれていませんが、別のソフトウェアによってWestern Digital(ウエスタンデジタル) 1TB WD Blue SN570 NVMe だと判明しました。
性能は読み込み読み込み速度3,500MB/s、書き込み速度3,000MB/s、TBW600 TBと爆速です。
WD Blue™ SN570 NVMe™ SSDは、PCIe Gen3 ×4インターフェイスに対応し、最大シーケンシャル読み込み速度3,500MB/s、書き込み速度3,000MB/s、ランダム読み込み460K IOPS(書き込み450K IOPS)を実現するクリエイター向けSSDです。
WD Blue SN570 NVMe
SSDがWestern Digital社製のものであることや、グラボがZOTAC社製のGeForce RTX 4060 8GB SOLOであることが判明しました。怪しげな無名のメーカーではなくて一応名の通ったメーカー製なのが分かって安心。
RTX4060については恐らく一番シンプルなシングルファンのものが使用されています。4060にもツインファンのものなども色々ありますが、基本の性能はどれも大差ないはずです。
詳しい型番の構成が分かったところで、恒例の「自分でパーツを買いそろえて自作した場合、どのくらいの値段になるか」を検証していきたいと思います。
おまけ1 自分でパーツを買って自作した場合のお値段は?
今回はBTOメーカーを通してPCを注文したわけですが、今回のスペックのPCを自分でパーツを買って自作したらどのくらいの価格になるんだろう?という素朴な疑問から、価格の検証をしたいと思います。
どのメーカーがいいとか相性とか全然知らないので全部amazonから見繕ってきた机上の空論です。動くか知りません。
(以上は前に書いた記事からのコピペです)
CPU:Intel Core i5-14400F :39,204円
GPU:ZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 8GB SOLO :52,052円
RAM:16 GB (DDR5 PC5-38400) :7,760円
SSD:Western Digital 1TB WD Blue SN570 NVMe :17,700円
チップセット:MSI PRO H610M-G DDR4 マザーボード Micro-ATX :11,300円
電源:650W ATX電源 80PLUS BRONZE :9,180円
ミニタワーケース:5,382円
OS:Windows11 home :16,545円
合計:159,123円 (価格は2024年7月時点)
私はこのPCを約12万円で買ったので……なんてこったい!自作のほうが高くつくじゃないか……どころか4万円ほど高いではないか。
内容を見ていくと全部それなりに高いです。一番高いのはやはりグラボで単品で5万円を超えています。ゲーミングPCの価格の1/3がグラボと考えるといかにも高いですね。
参考までにRTX4060Tiだと6.5万円なので+1.5万で完全に予算オーバー。
超コスパだったGTX1660 SUPERちゃんが2.6万円だったのを考えると今のグラボは高いなあ…。全部円安が悪いんや
CPUに関しても、AMD製の5700Xが2.5万円程度で買えるのを考えると4万円近いCore i5-14400Fはコスパ悪と言わざるを得ません。
ただしメモリに関しては、16 GBで8,000円しないというのは一昔前に比べるとずっと安くなってそう?この値段だと自分で買って増設してもいいなと思える値段です。ただしメモリの4枚刺しは逆に性能悪化になるとか?むむむ、色々知らないところに罠があって難しそうですね。
自分で組むと手間暇もかかるわけですし、BTOメーカーに任せると相性なども全部考えて組んでくれて、なおかつ3~4万も安い!これはBTO一択ですねえ…。
おまけ2 Intel 13世代+14世代CPUで発生している不具合に関して
さらにおまけとしてIntelの13世代と14世代CPUで発生している不具合に関して。
PC界隈ではかなり騒がれていますが一般の人はまだ知らないかも知れません。実は現在、Intelのプロセッサがかなり深刻な不具合をやらかしています。不具合の内容は「ゲームがクラッシュする」「正常に動作しない」「ブルースクリーン」など。
対象となるCPUは第13世代と第14世代のもので、Core iX-13XXX系列とCore iX-14XXX系列です。
私が今回購入した超つよつよゲーミングPCのCPU、Core i5-14400Fも第14世代CPUです。
で、ややこしいのはここからです。対象となるCPUが特定されていないのと、同じ型番でも不具合が発生しているものと発生しないものが混在しています。
ただ現在言われているのは、第13世代と第14世代のK付きモデルはアウトだそうです。i7の13700Kやi9の14900KFなどです。残念ながらi5も対象外ではないらしく、i5-14600Kも不具合が起こっているそうです。
K付きというのは手動でCPUのクロックを上げて性能を底上げするオーバークロックが出来るモデルになりますが、今回の不具合はOCの実施の有無に関係ないそうです。つまりOCやってもやらなくてもブチ壊れるというわけ。
もともと選別落ちで半分不良品のi3やi5なら百歩譲って諦めもつくかもしれませんが、高いお金を出して購入したi7がi9がただのシリコンのポンコツを掴まされたと判明したら発狂してもおかしくありません。アーメン。
で、ここからが重要なのですが、今回私が購入したCore i5-14400Fはこの不具合の対象なのか?という問題です。
現在ネットで言われている情報では、K付きではないモデルは不具合の報告が上がっていません。なのでi5-14400Fは対象外。
ただしIntelの情報公開が遅いのと情報が少ないのと信憑性が無いのとで全く信用できません。
CPUに不具合が起こるというのも徐々に劣化が進むことによって、性能の高いi7・i9モデルが先にブチ壊れて、性能の低いi5はゆっくり壊れていっているだけなのかも知れません。
今後の展開次第では何事も無かったかのようにi5のKなしモデルも対象に入れられるのかもしれません。こればかりは何とも分からないです。
ただし第14世代のi5は、14世代と言っても中身は12世代だそうです。これもi5-14400Fが対象外と言われている理由です。もっともi5-14400Fも第14世代のRaptor Lakeが使われているタイプもあるとかでもう訳が分からないよ状態です。
今は使えてもある日突然劣化が進んだ結果、CPUが故障する可能性もあります。こんな意味不明な状態ではCPUガチャと言われても仕方ありません。
ざっと書いて来ましたが、繰り返すようにIntelが全く情報を公開しないせいで不信感バリバリです。ユーザー同士が情報を共有し合って原因などを探っている状態です。
現状ではKが付いていなくともi7以上・第13世代以上のIntel製CPUは避けておくのが無難だと思います。i5-14500以下はセーフと言われていますが、心配ならばAMD製のCPUにしておくほうが良いのかもしれません。ちょうどRyzenの9000番シリーズが発売されますし!
余談になりますが、少し気になったのでCPUの作り方を簡単に説明した富士通のサイトを読んでみました。超技術すぎて全然理解できません。半導体産業すごいな!
20240730追記:Core i5-14400Fも不具合の対象に追加されたそうです。(↓)
現つよつよPCとの比較
最後に今使っているつよつよPC(もうつよつよではないけども)との比較を行っておきます。
今回の後継機の購入によって、
CPUがCore i5-9400FからCore i5-14400F
GPUがGTX1660 SUPER(6GB)からRTX 4060(8GB)
メモリは同じく16 GBですがDDR4からDDR5
にグレードアップすることになります。
・CPUに関して
i5-14400Fは10コア16スレッドの化け物スペック。
今のi5-9400Fは6コア6スレッドなので、単純に2倍以上の能力を持っています。ベンチマークのスコアだけ見ると3倍です。すごい、3倍以上のエネルギーゲインがある
6コア6スレッドと聞くといかにもショボく見えますが、i5-9400Fちゃんでもゲームのボトルネックになることはなく、何ならゲームをしながらゲーム配信しても爆速で動いてくれる有能CPUです。
そこからさらに3倍高性能になってしまうなんて、一体どうなってしまうのでしょうか。明らかに私の使用する負荷程度では性能のすべてを出しきれない気がプンプンしております。
・GPUに関して
現在使っている1660 SUPERのスコアが13,900程度。4060は22,600程度となります。
1660 SUPERちゃんでも優秀すぎて持て余しているレベルで、私の持っているほぼすべてのゲームで75 fps以上(モニターが75 fpsなのでそれ以上は測定不能)を発揮し、時には数百fpsの超性能を出してくれる1660 SUPERのさらに1.6倍以上の性能を持っています。なにそれすごい。
ということで、全体を見るとCPU性能が2~3倍、GPU性能が1.6倍程度向上する後継機になります。i5-9400が若干ネックになりCPU性能に弱点があったこれまでのつよつよPCちゃんが、後継機によって完全に弱点を克服してしまいました。GPUは文句なしです。本当は4060Tiが良いとか言っていましたが、4060の時点で十分高性能すぎて絶対持て余します。あとCPUもGPUもワットパフォーマンスが良好すぎて地球環境とお財布にたいへん優しいPCです。
まとめです。
ここまでその1からその3まで3記事に渡って新ゲーミングPCちゃんについて書いて来ました。
フロンティア、PC工房など色々なBTOメーカーを見渡してみても、i5-14400F×RTX4060の組み合わせのゲーミングPCの相場は15万~16万円程度します。自分でパーツを購入して組んでもやはりそのくらい必要です
上の画像は2024年7月下旬現在フロンティアで行われているセールのPCですが、i5-14400F×RTX4060×SSD500GBで16.5万円します……。
それが、もろもろのポイントや割引を駆使した結果にはなりますが、11万円台に片足を突っ込んでいる超絶価格でi5-14400F×RTX4060×SSD1 TBのゲーミングPCちゃんを買えてしまうという、ドスパラの神コスパゲーミングPCの情報をご紹介しました。
錯乱しているとしか思えないクレイジーな価格設定です。
繰り返しにはなりますが、ゲーミングPCの購入を迷っている方はぜひ今決断されることをおススメします。仮に今から140円程度まで円高方向に押しても、ここまでお得な値段には下がらないと思います。まあドスパラがさらにお値段を下げた超クレイジーなPCを発売する可能性はありますが…でも正直これ以上の値下げを望むのはバチ当たりだと思います。それくらい安い。
さあポチるのニャ
新ゲーミングPCに関する一連の記事
ドスパラで神コスパ神ゲーミングPCが発売中です Magnate MV その1 紹介編
その2 購入編
その3 構成編 ←いまここ
性能評価その1 基本的な比較
その2 起動時間・HDD・SSD編
その3 CPUベンチマーク測定テストの結果
その4 GPUベンチマーク測定テストの結果
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