こんにちは、ハルです。
今回はバイクのお話です。
前回から「40代からの初めての普通自動二輪免許(中免)取得挑戦の記録」と題して、バイクの免許を取るために教習所に通っていた記録をご紹介しております。
今回は最終回!その⑪として「涙の卒業検定 編」をご紹介していきます。
とうとう卒業検定……当日の流れと持ち物などを説明

フッ……とうとうこの”刻”が来たな…………

卒☆業☆検☆定!当日の朝である!
なんだか余裕たっぷり、強キャラのある言いぐさですが実際は心臓バクバク。緊張しすぎて前日はよく眠れず、5時に起きました。睡眠不足だと判断能力が大きく低下するので、頭をフルに動かさなくてはいけない卒検の大敵。普通にヤバいです。
二度寝したいところですが、弊教習所の卒検は早朝一発目に行われます。仕方ないので暖かいお布団から這い出し、極寒の世界に飛び出します。(卒検を受けたのは1月)
まず卒検当日の持ち物をご紹介しましょう。
① 現有免許証
② 認印
③ 長袖長ズボン手袋
④ (防寒具:ネックウォーマーなど:冬の場合)
他の何を忘れたとしても、①の現有免許証だけは絶対に忘れないようにしてください。
公道に出ない二輪教習なので免許証は必要ない……と思いがちですし、実際普段の技能教習中は(持って来いと言われるくせに)一度も必要なかったのですが、卒検時だけは絶対に必要です。
替え玉受験防止の本人確認書類として使用されますし、卒業証明書の作成の際に提示を求められます。
もし忘れたら卒検は強制的に欠席扱いになって罰金を支払う必要があるので本当に忘れないようにしてください。
②の認印は最悪忘れてもサインでOKです。
③④はいつも通りです。特に冬場は指先が凍えて、繊細な操作が要求されるクラッチ操作などに悪影響を及ぼすため、暖かいインナーグローブなどを持っていくことをおススメします。
次は教習所に到着後の流れです。
当日は教習原簿を出してもらう必要はありません。到着したその足で二輪教習場へ向かいます。
そして最大の大事なこととして、卒検のコースは当日朝に発表されるという事実があります。
卒検のコースはAコースとBコースの2種類があります。
どちらもスラローム、一本橋など課題走行の内容は変わらないのですが、順番が変わります。順番が変わるとバイクで走行するコースが変わります。
例えば右折する場所が左折に変わったり、直進に変わったりするので要注意。
コース間違いは減点にはならない(←ここ大事)のですが、正規のコースに戻る際もしっかり採点対象です。
実際にコースミスをすると「うわっ!やっちまった!」というパニック状態になり、普段以上にミスる可能性が増えるので、可能な限りコースは丸暗記して完璧に走りましょう。
ということで卒検当日は少し早めに教習所に向かい、当日の卒検コースを確認してしっかりイメトレすることを強く推奨します。
私も1時間前に教習所に到着し、コースを確認したところAコースでした。Aコースは基本となるコースで、教習でも何度も練習しています。

フッ……勝ったな

ああ……
続々と他の受験生が集まってくる……そして説明開始
しばらく待っていると他の卒検受験生が続々と集合して来ます。私と同じ日に卒検を受験したイカれたメンバー ゆかいな仲間たちをご紹介しましょう。

わたくし:技能教習を華麗にストレートクリアした天才。睡眠不足で既にヘロヘロ。卒検初受験

20代女性:大学生とのこと。卒検初受験

20代男性:バイクはずっと夢だったとのこと。卒検2回目

16歳少年:詳細は後述。卒検初受験
以上、哀れな4人が集まりました。
ちなみに私は(私自身の)緊張をほぐそうとして誰かが入ってくるたびに

ちわっす!寒いっすね!今日はAコースっすよ!!
と声をかけていたのですが

あっ……ソウスカ……
と全然相手にしてくれませんでした。皆さんガチガチに緊張している様子で、受験生の待機所には重い沈黙が垂れ込めておりました。
様子を見に来た教官が

って葬式会場かーーーい!wwww
とか寒いギャグを飛ばしていましたが、誰一人笑いません。
なんだか私まで緊張で震えてきましたが、まあ私はすでに教官をこちら側に引き込んでいるので安心☆安全です。一人で

緊張するゥゥ↑↑FOOOO↑↑
とか言いつつ周囲から白い目で見られつつ待機していると……
ドアガチャ

…………
見知らぬおやぢが登場しました。

誰こいつ

本日の試験官を務める技能検定員である。頭が高い
そう、ここにきて驚愕の新事実ですが、実は普段の教習をする教習指導員と、卒検の審査を行う技能検定員は全くの別物!!!
普段、事務所の奥で偉そうにふんぞり返っているこ奴こそが真のラスボスでした!!!
騙された!!!賄賂を渡しておいたのに試験官は全然違う人だった!!!金返せ!!!
裏ボスが登場したところで、いよいよ卒業検定の説明が始まります。
・順番に一人ずつコースに呼ばれる。
・最初に慣らし運転としてコースを一周して練習できる
・練習後、発着点から卒検スタート
・コースミスに減点は無い
・S字とクランクでは一回足を付いても減点は無い
などの貴重な情報を教えて貰えます。
特に朝イチで体が固まっているので慣らし運転で練習できるというのは嬉しい配慮でしたし、S字とクランクで足を付いてよいというのは知っていましたが改めて検定員の人から言われると安心です。

邪ッッッ!
↑ブログではこんなんですが、実際は穏やかな方で「落ち着いて普段通りやればいいからね」と優しく言ってくれました。イケオジ。
卒検スタート!!!!! ……絶望の阿鼻叫喚

それでは卒検を開始するッ!最初の生贄は貴様だッッ!

は……はひっ!
最初に呼ばれたのは16歳少年でした。可哀想に、緊張で顔が強張っています。
トップバッターという事で十分に体をほぐす時間が与えられませんでした。私は「準備運動しなくて大丈夫?」と言ってあげようかと思いましたが、待機所の重い空気に何も言えなくなりました。今思うと言ってあげたほうが良かった……。
さて少年の慣らし運転が終わり、いよいよ卒検本番のスタートです。
スタートは順調……最初のS字、クランクも安定感があります。あの若さなのにしっかりバイクを操っておる、と感心していました。
問題が起こったのは中盤のスラローム。待機所からはよく見えない箇所にあるのですが、無事にスラロームを通過……と思ったら少年が突然バイクを降りました!!どうした!?緊急事態か!?

次の生贄は貴様だッッ!

!? は……はひっ!
20代女性が呼ばれました。
この時私には何が起こったか分からなかったのですが、16歳少年はスラロームでパイロン接触(大)を起こしてしまったらしく、一発アウト。検定中止になったそう。ひ、ヒィ!
突然呼ばれた20代女性は大慌てです。心の準備が出来ないまま検定がスタートし……
ガシャン!
発進直後にバランスを崩し、転倒してしまいました。一発アウト。検定中止です。ひ……ヒィィィ!!!

次の生贄はハル、貴様だッッ!

!? ひ……ヒィィィ!!!
次は私です。
この時、私には目に見えない死神が上空を飛んでいて、哀れな卒検受験生の命を次々に刈り取っているように見えていました。
この流れに飲まれてしまっては私まで〇されてしまうと思い、恐怖に慄きながらも気分を切り替えました。
まずは準備体操です。試験官を待たせつつ、ストレッチをして入念に体をほぐします。彼奴は眉間に皺を寄せていますが知ったこっちゃありません。
血流が巡りだすと気持ちに余裕も出てきます。緊張している自分を俯瞰しつつ「うわぁ~阿鼻叫喚だぁ~w」とか思いつつ周りを見渡します。
大学入試センター試験(共通一次じゃないよ、ここ大事)や国立の二次試験も同じことをしたのを思い出しました。試験スタート!!と同時に問題に取り掛かるのではなく、まずは周囲を見渡して、焦ってる他の受験生を嘲笑い、ゆっくりと問題に取り組みます。本番ではこのくらいの余裕を持つことが大事です。まあ前期落ちたんだが……
たっぷり体操をしたところで卒検開始です。
目視確認、後方ヨシ!( ΦωΦ)σ、ミラーヨシ!( ΦωΦ)σ。指差し確認をしながら声に出していきます。何を見てヨシって言ったんですか?

ただ今よりΨ卒業検定Ψを開始する!!

ハァー!ハァー!平常心、平常心……

落ち着くんだ…
『素数』を数えて落ち着くんだ…
『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……
わたしに勇気を与えてくれる
1 : 1.6180339887……

ハル、いっきま~す!
ついに私の卒業検定、スタート!!!!
S字、クランクと課題をこなしていきます。クランクでは安全のため、わざと足を付きました。しかし減点はありません。ククク……。
問題の人喰いスラローム。超絶安全運転でゆっくり進みます。制限時間なんか知っちゃこっちゃねえ!
坂道発進。普段よりアクセル強めの急発進気味にクリア。
急制動。私はビビリなので速度が足りない事が多く、卒検では開き直って時速45 kmの暴走気味でコースイン、無事に停止!エンストも無し。
最後の関門、一本橋……。
一本橋だけは本当に運ゲーです。そのため秘策を用意して来ました。

速度が遅いからバランスを崩して落下する?

なら超速度で駆け抜ければいいじゃない!
今度、卒検のコツをご紹介する記事を書こうと思いますが、一本橋に関しては「落ちたら一発アウトで検定中止」です。足を付いてもダメ、エンストしてもダメ。
時間制限があって普通自動二輪の場合は7秒以上かけて橋を渡り切る必要があります。
早いと減点になってしまいますが、逆に言うと早くても減点で済みます。
逆転の発想です。
一発アウトになるくらいなら減点で済ませます。
ということで私は一本橋をマッハ3で駆け抜けました。風になったぜ……。
検定員が渋い顔をしているのがチラっと見えましたが知ったこっちゃありません。
そして五体満足で発着点に戻ってきました。最後まで油断できません。ギア確認( ΦωΦ)σ、キーオフ( ΦωΦ)σ、目視確認( ΦωΦ)σ。バイクを降ります。
検定後の受験生は検定員が待つ発令所に呼ばれます。

……………………

……………………

それで……アノ……適性判断は……

……………………チッ

………………合格だ(悔しそう)

(今チッって言った?)
やった!やったぞ!
どうだクソ教官!オレはやれる!教習所も卒業できた!
もうお前にグチグチ小言を言われることもねえな!!
ということでハルの卒業検定 無事に合格☆ めでたい。
まあ実際は合格と言われた瞬間めちゃくちゃ嬉しくて飛び跳ねました。ここまで本当に苦労して努力してきたので、その頑張りが報われて本当に嬉しかったです。大学院合格の次くらいに嬉しい出来事でした。

参考にこんなグラフを作ってみました。
横軸が教習時数、縦軸が教習の習熟度で、100を超えれば卒検が合格できる程度の水準まで技能が高まったことを示しています。
何が言いたいかと言うと私が手ごたえをつかんだのは第2段階の本当の最後のほうになってようやく、という事です。
第1段階はバイクにしがみつくのに必死でしたし、第2段階の最初でバイクを乗り換えてまたイチからになったし。9時間目から10時間目のあたりで習熟度が下がっているのはNX400に乗り換えたからです。
まあ私は下手だったと思うので器用な皆様はもっと簡単に上手くなるのかも知れませんが、最初で全然上手くいかなくとも焦らず練習していればどこかで急激にコツをつかめるところが来ます。だから大丈夫です。絶対に卒業は出来ます。
合格のその後:最後の1人を見守りつつ男の子と
その後検定員の方からは
「卒検という事で特に安全運転をしていたと思うけど、その考え方が大事」
「バイクは本当に危ない乗り物。常に余裕を持った安全運転を心がける事」
「そうすれば君はきっといい兵士(バイク乗り)になれる」
「(あとお前、一本橋でズルしたな?)」 (ククク……)
というありがたいお言葉を頂き、最後以外は胸に刻みつつ、発令所を後にしました。
荷物は受験生の待機所に置いてあるので、一度待機所に戻ります。
そこにはスラロームで駆逐されてしまった16歳の男の子が待っていました。

合格、おめでとうございます!

ああ、これはどうも!あなたは残念でしたね……

パイロンに狩られてしまいました……(´;ω;`)
そんな会話をしながら最後の4人目の受験生の検定を見守ります。
ここでこの少年と色々とお喋りをしました。いわく
・地元の〇〇高校の現役高校生
・年齢はなんと16歳とのこと
・自分でバイト代を貯めて教習所に通っている
と言う事を聞いていたく感心しました。高校生なのにバイトして自分でお金を出して教習所に通うとか偉すぎるわ。私が高校生の時なんてゲームしかしてませんでしたよ。
この子、16歳と言う若者なのに非常に礼儀正しくてその点も感心しました。非常におとなしそう、かつ真面目そうな子で、バイク乗りなど偏差値の低いヤンキーしかいないと思っていた私の認識が誤りだったようです。

そういえばバイクの免許は16歳から取れるのでしたね

ええ。でも校則で禁止されてるので。
バレたら停学です
前言撤回,こいつとんでもない不良だった!!!!!!!!!!

スマホぽちぽち

? 何してるんですか

ん?〇〇高校の電話番号を調べてるんだけど

ッ!!!!!貴様ッ!……

今この番号に電話したら
どうなっちゃうんかなァ……( ´ิω´ิ )ニチャァ

ダメー!ダメ、絶対ダメです!!

ふうん、まあ私はどっちでもいいんだけど。
でも君も高校生なんだからどうすれば良いかはもう、分かるよね?( ´ิω´ิ )

……はい
少年は数瞬、躊躇っていたが、やがて観念したのか静かに目を閉じた。
改めて眺めるとなかなか可愛らしい顔立ちをしている。一見、平静を装っているがやはり未知なるものへの根源的な恐怖を感じているようだ。その怯えた様子が私の秘められた嗜虐心をたまらなく刺激する。自分の中にこのような衝動が眠っていたとは、と少し意外な思いを抱きつつ熱いPathosに急かされるまま、彼の震える肩に私はゆっくりと手を伸ばしt
省略されました。続きを読むにはワッフルワッフルとry
あっ、ちなみに最後の4人目の受験生の方ですが私たちの見ている前で一本橋から落下して卒検不合格でした。彼は2回目の不合格……。2万円の罰金です。
まあ一本橋は運ゲーなので仕方ないとしても、1人目の彼も2人目の彼女も普段なら絶対にあんな初歩的なミスはしないはずなのです。やはり卒検には魔物が居る……。
そして卒業の時
卒検合格者は同日、昼から行われる卒業式に出席します。
卒業式では卒業証明書を貰えます。このペラ紙を持って運転免許試験場に行けば、技能試験を免除!すべてはこのために頑張ってきました。
すでに私は自動車の普通免許を持っているので学科試験も免除され、晴れてバイクの免許が交付されます。
卒業式後、部屋の外では見慣れた教官が待っていました。

フン……どうやら合格だったようだな
最初、入学してきたときはあまりの下手クソさにどうなる事かと思ったが……
こいつは私を一度も褒めてくれなかったし些細なミスでグチグチ小言を言うしで、本当に全然良い思い出が無い。
もう教官と教習生という上限関係は現時点をもって終了し、今は対等な社会人同士。ここは社会人の常識というものを教授してやる、一度ガツンと言っておくかと口を開きかけると

チッ、まあ……その、なんだ……

卒業、おめでとう!!!!
なんだよ……。今更そんな善人ぶりやがって……。お前の本性はとっくに分かってるんだよ…………。
でも、まあ…………そうね……。

クソお世話になりました!!!!!
そして私の短い教習生生活は終わりました。
ということで今回はここまでにします。
今回は卒☆業☆検☆定☆編でした。
結果としては4人の受験者のうち合格したのは私だけと言う大惨事でした。合格率25%です。
これは不合格だった人の技量が劣っているとかそういう事では無く、卒検には魔物が居るということで、やはり安心コースには入っておくべきだと痛感する出来事でした。
不幸にも不合格になった方々にはお悔やみ申し上げるしかありませんが、とにもかくにも私的には努力が報われた結果になりまして、本当に嬉しかったです。
最初の記事でも言ったかも知れませんが、人間この年になると新しいことにチャレンジするという事もなかなか無くなります。そんな惰性の日々の中で、今回かなり努力をして、困難に打ち勝ったという事実に、とても満足感・充実感を感じられました。
そういえば最後に教官殿に

じゃあ次は大型二輪免許の教習で待ってるから
と言われました。まあ素直に嬉しかったです。
それではまた。ここまでご覧いただきありがとうございました!

いや大型は絶対取らんから
ありがとうございました☆



コメント