こんにちは、愚か者です。
先日から資産運用についての記事を書いております。
前回・前々回と、「配当落ちで株価下落は本当に起こるのか? 権利付き最終日→権利落ち日の騰落率を検証・考察」と題して、 権利付き最終日→権利落ち日での株価の騰落率を検証してみたりしています。
さてこの2024年9月の株の値動きを検証した記事で、いくつか貴重な結論を得ることが出来ました。それは
配当落ちにより、株価は落ちるものもあれが上がるものもある。
しかし総合利回りで計算すると84%の確率で利益が出た
何なら優待と配当が一切ない状態でも配当落ちによる値上がり(!?)で利益が出た
ということです。
私が検証した結論としては「配当落ちを跨いでも、総合利回りで計算すると80%以上の高確率で利益がでる」という衝撃の結果が出ました。
この理論が机上の空論なのか、実際に通用するものなのか、試してみることにしました。
ジャパンクラフトホールディングスに目を付けた
さて権利落ち最終日の引けで買って権利落ち日の寄りで売る投資法(以下配当落ち投資法)を行うといっても、いきなり数百万数千万を投入するのはさすがに怖いよと。
そこで12月基準日の銘柄を物色する中で、ジャパンクラフトホールディングス(7135)に目を付けました。

ジャパンクラフトHDの良いところは、何と言ってもその株価です。
1株136円!!!!100株買っても13,600円!!!!!
これなら失敗しても損失はごくわずかです。禁断の生体実験の実験台に相応しい。
ちなみにジャパンクラフトHDの利回り情報ですが
ジャパンクラフトHD(7135) | 私の想定 |
---|---|
優待価値(100株) | 1,000円 |
優待利回り | 7.04% |
配当金(100株) | 300円(後述) |
配当利回り | 2.11%(後述) |
総合利回り | 9.15%(後述) |
となっております。
まとめると、1株136円なので13,600円の投資で、優待が1,000円、配当金が300円、合計1,300円ゲットできます。(後述)
つまり株価が13円落ちてもプラスマイナスゼロという事です。株価たったの136円の銘柄が1日で13円も下落することは考えにくいので、これは勝利したも同然だな、ガハハ!

本当に大丈夫かニャ?
権利付き最終日にジャパンクラフトHDを現物買いした
ということで早速ジャパンクラフトHDの株を現物買いすることにしました。
証券会社はお馴染みSBI証券です。SBI証券は現物は1株でも10000000株でも完全手数料無料です。神。

さて無事に約定しました。
私は権利付き最終日の後場引けで買うつもりで引成注文を入れたのですが、SBI証券のシステムの関係で前場の引けで約定させられました。カブコムや日興は前場後場選べるのに!!
2024年12月26日の前場引けで約定。平均約定単価は141円。受け渡し金額は28,200円。
ちなみに100株ではなく200株買ったのは「200株だと優待が倍になる」という欲望に目がくらんだ結果です。
さて一晩寝て、いよいよ運命の権利落ち日です……。
権利落ち日の寄り付きで売却。結果は……
運命の権利落ち日です。権利落ち投資法は変に長引かせず、前場の寄り付きで売ります。
結果がこちら!!!!!

平均約定単価134円!!!!!!!! (-4.96%の下落)
受け渡し金額26,800円!!!!!!!! (-1,400円の損失)
あれ!?なんかすごい下がってない!?
ガッデム!!!!!!!

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛

wwww
配当落ち投資法のリターン結果
さて一晩たって、ジャパンクラフトHDは-5%の下落を見事にキメてくれました。
私はこの下落をモロに直撃で受けた格好です。
2024年12月の配当落ち考察の記事でも触れましたが、このジャパンクラフトホールディングスの-5.6%の下落は私が監視している51銘柄の中で一番最悪の数字でした。よりによって最悪を引いてしまうとは……とほほ。
しかしですね。落ち着いて考えて頂きたい。
この記事の目的は「総合利回りを加味した騰落率」を見ることです。
つまり-5%落ちようが、1,400円没収されようが、優待と配当でプラスになっていればOKなわけです。
ここで改めてジャパンクラフトHDの200株verの総合利回りを確認しましょう。
ジャパンクラフトHD(7135) | 私の想定 |
---|---|
優待価値(200株) | 2,000円 |
優待利回り | 7.04% |
配当金(200株) | 600円(後述) |
配当利回り | 2.11%(後述) |
総合利回り | 9.15%(後述) |
200株で2,600円のリターンです。
つまり1,400円損失が出たけど2,600円利益が出たので、差し引き1,200円の利益確保です。やったネ!
ところがですね。実は衝撃の事実がまだ隠れておりました。
というのも、私が良く確認しなかったのがすべての元凶なのですが、ジャパンクラフトHDのこの1株3円の配当金は実は期末配当でした。中間配当は0円でした。
12月は中間配当なので、今回私は配当金を1銭も貰えないことが判明しました。
ジャパンクラフトHD(7135) | 修正版 真のリターン |
---|---|
優待価値(200株) | 2,000円 |
優待利回り | 7.04% |
配当金(200株) | 0円 |
配当利回り | 0% |
総合利回り | 7.04% |
修正版のリターン表です。
配当の600円が無くなってもまだ利益は残っています。
つまり、株価の差益が-1,400円。優待が+2,000円。合わせて600円の利益です。
率にすると+2.13%の利益でした。600円と聞くと「ショボ(笑)」ですが、+2%と聞くと悪くありません……どころかかなり優秀です。

いつもの計算表を載せておきます。これによると
組み合わせ | 総合利回りを加味した ジャパンクラフトHDの 騰落率の相加平均 |
---|---|
終値-始値 | +1.41% |
終値-終値 | +2.82% |
始値-始値 | +2.08% |
始値-終値 | +3.50% |
ということで、すべての組み合わせにおいて、配当落ち投資法は成功だったという事が分かりました。
ちなみに私は前場引けの141円で買い注文が約定しましたが、後場引けの場合142円で約定していたので、この場合-5.63%のさらにキツい下げを喰らう羽目になっていたところでした。危ない危ない。ありがとうSBIさん!
それでもまだ利益が出ています。
-5.63%の下落を経てもなお利益が確保できるのは「配当落ち投資法、強い」と言わざるを得ません。
という事で今回はここまでにします。
今回は私の検証で「配当落ち投資法は堅い」という結論を得て実際にやってみた結果、たしかに2%くらいの利益が出たというお話でした。
ただしあくまで優待価値なので、JPY2,000とイコールではないのが注意点であります。
本当は配当金も非課税で(ちゃっかりNISA口座で買ったので)600円まるまるもらうつもりが、私の下調べ不足で配当金は0ということで、何とも微妙な結果になってしまいました。
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!

いいよ……手芸屋さんはたまに行くし確か京都駅前にクラフトハートトーカイの店舗が入ってたのでそこで使うよ……

ついでにちゅ~るも買ってこいニャ
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