こんにちは、ハルです。
今回は資産運用のお話です。
先日、上場廃止・株式交換が行われたイオンモール(8905)について、株式交換で生じる1株未満の単元未満株が一体どのような扱いになるのか、という疑問を書いた前回の記事の続きです。(↓)
ここまでのあらすじ
前々回の記事でイオンモールの上場廃止に伴い生じた1株未満の端株の扱いについての疑問をご紹介しました。
具体的には1株未満は切り捨てて株は没収されるのではないか、という疑念がありました。
前回の記事ではこの疑念についてSBI証券に問い合わせたところ

1株未満の端株も問題なく現金で支払われるゾ
という結論が得られ、これにてこの件は終了!
あとはイオンから払い込み方法を尋ねる書類が来るらしいのでそれを待っていればよい、とルンルンだったのですが……。
この件、まだ終わっていませんでした。
謎の「非課税口座内上場株式等払出通知書」来た
今日も仕事をするふりをしてSteamサマーセールのゲームなどを物色していた私のもとに、またSBI証券からメールが届きました。

非課税口座内上場株式等払出通知書が交付されました
SBI証券からは日頃「配当金のお知らせ」や「ファンド運用報告書」などが山のように届いていちいち内容をチェックなどしていないのですが、「非課税口座内上場株式等払出通知書」は初めて見る文言です。(コピペ)
SBI証券にログインするためにはまたSBI証券に電話をかける必要があってクッソめんどくせええ!と思いつつ、気になったので一応チェックしておくことにしました。

租税特別措置法施行令第25条の13第9項又は第19項第1号の規定に基づき、非課税口座から払い出された非課税口座内上場株式等に係る以下の事項について御通知いたします。(租税特別措置法施行令第25条の13の8第12項第1号の規定に基づき、未成年者口座から払い出された未成年者口座内上場株式等に係る以下の事項について御通知いたします。)

日本語でおk
意味不明だったので即閉じしようかと思いましたが、xボタンを押す直前に「イオン」という文言を発見。やはりイオンの端株に関する件か。

銘柄:イオン
株数:0.65株
払い出し時の金額:2,882円
おおっ!前回の記事で
なので私としてはイオンからの連絡を待ち、たぶん入金口座なりを伝えてそこに端数分の2,900円ほどが振り込まれることになると思われます。
とご紹介した通り、約2900円という数字が書いてあります。
これにてイオンモール1株がイオン0.65株が正常に交換されて、2,882円で支払われることが確定!
良かった良かったと無い胸をなでおろしておりましたが……まだ続きがあります。
どうやら確定申告が必要っぽい雰囲気
先ほどの書類の一番下に、気になる文言が書いてありました。

(注)本通知書は、払い出された上場株式等を売却された場合の確定申告時の資料として使用できますので、大切に保管してください。

か、かくていしんこく……?
はじめてきくことばですね
嫌な予感がしてきたので「非課税口座内上場株式等払出通知書」で検索。
松井証券が説明しているぺージが出てきました。
「非課税口座内上場株式等払出通知書」が送られてきましたが、どういうものですか。
「非課税口座内上場株式等払出通知書」は、NISA口座から一般口座へ払出しが行われたことを証明する書類です。次に該当する場合、ご登録住所宛てに郵送されます。https://support.matsui.co.jp/faq/show/45369?site_domain=faq
- NISA口座から一般口座へ移管した場合
- 非課税期間終了時に一般口座(特定口座未開設の場合)へ移管された場合
- 新株予約権の売却や権利行使をせずに上場廃止となった場合
- 株式併合等で1株未満の株式が発生した場合
※特定口座への払出しには交付されません。
「株式併合等で1株未満の株式が発生した場合」
まさにこれですやん!!!確かに私はイオンモール1株をNISA口座で買い付けしていました。
どうやらNISA口座のイオンモール1株が、一般口座のイオン0.65株として変化したようです。
ん……一般口座?
一般口座(または特定口座(源泉徴収なし))で株式等の譲渡益がありました。譲渡益の額は20万円以下ですが、確定申告をしなければなりませんか?
原則、確定申告が必要ですが、以下のいずれかに該当する場合は、確定申告不要です。
・【給与所得者(給与収入が2,000万円以下)】1ヶ所から給与の支払いを受けている方で、「給与所得および退職所得以外の所得金額*1 」の合計額が20万円以下の方
https://faq.sc.mufg.jp/faq/show/2235?category_id=17&site_domain=default
・【年金受給者(公的年金等*2 の収入金額が400万円以下)】「公的年金等の雑所得以外の所得金額」の合計額が20万円以下の方
・その年の「所得金額の合計額」が、「所得控除の合計額」より少ない方
ご存知の通り、株式の口座には
・確定申告不要の「特定口座(源泉徴収あり)」
・確定申告が必要な「一般口座」「特定口座(源泉徴収なし)」
があります。
一般口座は外国為替やCFD取引などでも用いられるおなじみの口座ですが、これは原則確定申告が必要です。
ただし確定申告不要の条件もあって、上に
【給与所得者(給与収入が2,000万円以下)】1ヶ所から給与の支払いを受けている方で、「給与所得および退職所得以外の所得金額*1 」の合計額が20万円以下の方
と書いてある通り
・普通のサラリーマンが
・少額(20万以下)
なら確定申告は不要です。
さて私はというと、どこにマルサのスパイが潜んでいるか分からないのでここだけの話ですが、おそらく確定申告が必要なパターンです。
FXはともかくとしても、弊ブログのアドセンスなどは副業に該当するので……

ヒィ~!クッソ面倒くさいやつや!
対象となる皆様もお気を付けください。マルサは常にあなたの資産を狙っています……。
20万以下でも確定申告が必要な場合
ちなみに、普通のサラリーマンなら確定申告は不要……と言いたいところですがそうは問屋が卸しません。
利益が20万以下なら確定申告不要というのは確かなのですが、厳密には「確定申告をしなくてもよい場合」の話です。
つまり何らかの理由で確定申告を行う場合は、今回のイオン株の分もしっかり申告しなくてはなりません。
何らかの理由とは例えば「住宅ローン控除」「医療費控除」などを申請する場合が該当します。
この住宅ローン控除というのは本当に侮れず、13年で最大409.5万円もの減税になります。
私はこの辺の経験がなく皆様も何もアドバイスすることは出来ませんので、専門の方にご相談されることをおススメします……。
ということで今回はここまでにします。
今回はイオンモール1株からひねり出されたイオン0.65株を売却して振り込んでもらった場合、たぶん確定申告が必要という非常に面倒くさい結末を迎えてしまった話をご紹介しました。
普通のサラリーマンなら確定申告は必要ありませんが、FXでボロ儲けしていたり、各種控除を利用する場合などはご注意ください。マルサはあなたを見ています。
それではまた。ご覧いただきありがとうございました……。
こんなことならNISA口座にある間に売却しておくんだった!!!!

全てはイオンモール1株を持っていたのを忘れてたお前が悪いのニャ……
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