こんにちは、ハルです。
今回は資産運用のお話です。
今回は2025年7月31日に発表された米国の雇用統計……がヤバすぎた件についてです。
後学のために記録に残しておきたいと思います。
7月のアメリカ雇用統計がヤバすぎた
すでにご存じの方も多いと思いますが、2025年7月のアメリカ雇用統計でとんでもない結果が出ました。
予想 | 結果 | |
---|---|---|
非農業部門雇用者数 | 10.8万人 | 7.3万人 |
失業率 | 4.2% | 4.2% |
まあこれは良いのです。
7月分の非農業部門雇用者数は予想10.8万人のところが結果は7.3万人。予想より低いですがこれは許容範囲。
真の問題は前々回(5月)・前回(6月)の数値に改定が入ったことです。
速報値(偽) | 改定値(真) | |
---|---|---|
非農業部門雇用者数 5月分 | 14.4万人 | 1.9万人 |
同 6月分 | 14.7万人 | 1.4万人 |

…………

えっ? (ドンビキ)
5月6月で実は合計26万人弱も下方修正されたこと。コロナショックでもないのに雇用者数が2万人以下なこと。
これも大問題ですが、真にヤバい点は
「アメリカが出す統計の値の信頼性が地に落ちた」
ことです。
14.7万人が1.4万人に下方修正って、1桁違いますやん。一体どういう計算をしたらこうなるの。
雇用統計の数値はFRBやFOMCでも重視される非常に重要度の高いものですが、こんないい加減なデタラメ・インチキな数字でもって金融政策を決めているとか恐怖でしかありません。
今後、アメリカの出す数字には中国並みの信頼度しか置けません。これがかなり深刻。
そして、アメリカの現在の状況は我々の想像以上に悪いのではないかと言う疑惑。すでにリセッションに入っているという見方が強まっています。
労働市場の後退と、インフレの進行。……ひょっとしてこれもう詰んでるやつ?
雇用統計前後のドル円の動き
お次は今回の雇用統計前後のUSD/JPY(ドル円)の動きをご紹介します。
以下チャートの画像は全てGMOクリック証券さんから参照しています。

まず私が最近Twitterでよく呟いている通り、最近のドル円は超簡単説がありました。
具体的に言うと窓・4H20SMA・4H75SMA・4H200SMAのテクニカルが効きまくっていて、底L、天井Sがビタビタとキマる状態でした。全体的なチャートの動きは完全に私の予想通りでした。
直近148.0を伺う場面も4H75SMAでサポートされたので150貫通を目指すだろうなあと思っていると

日銀に生息するハトの発言で案の定150を貫通しました。
(ちなみに私は7/17の時点で150貫通を予言していました)
勢いあまって151手前まで行くのも予想していましたが、さすがに上値追いするのは怖いので一度150割れを伺うような押し目を作るまでは様子見かな~とぼんやり眺めつつ、雇用統計のお時間になりました。
私は指標ギャンブルはしないので動物園を見る気持ちでSNS等の阿鼻叫喚を楽しむことにして見守っていると……。


ドーン!(笑)

な、なんじゃこれわぁ~!!!
指標前に150.6前後だったのが一瞬で150円を割り、ロクな戻りも無くズルズル下がって40分で148円割れを狙うところまで下がりました。お、恐ろしすぎる……w
その後ISMで147.5まで下がるその瞬間を目撃してLボタン連打しそうになるのをこらえたり(ここはLで正解だった)しましたが

そのISMの底も抜けて朝まで下げ続けて、結局147.40で引けました。
わずか8時間で3.3円(330pips)の特大ナイアガラが爆誕しました。おお、もう……。
何が罪深いって、レンジブレイクして上抜けしてからのコレと言う点です。
ほぼ全員が151円超えを予想していた
今回の雇用統計前、様々な自称アナリスト(笑)や経済評論家(笑)や情報通(笑)プロトレーダー(笑)が、一様に

ドル円は151円を明確に超えてくる
と囁いていました。
ターゲットは155円。いや162円。いやいや180円。Sははよ逃げとけ。ハイパー円安くっぞ。もう止まらんモード入った。
そんな声ばかりでした。
まあ正直私もそう思ってた。
テクニカル的には下値切り上げでSMAにサポートされてレンジブレイクして200SMAをも貫通して上に飛びぬけた格好ですし、ファンダメンタル的にもハトの円安容認発言、パウLの利下げ慎重発言で、もはやドル円を押さえつけるものはなにも無さそうでした。

それがこの有様だよ。
週足で上髭を付けて一気にレンジ内まで戻されてしまいました。

こ……こんなのってないよ。こんなの絶対おかしいよ!
この後140円割れを目指すのか、はたまたあっさり全モするのかは不明ですが、騙しだとしたらあまりにもエゲつないと思います。これが為替なんよ……。
SNSでちょっと調べるだけで爆損、退場、そんなツイートを数多く見かけました。一撃ですべて失う。これが為替なんよ……。
(正確には一撃食らうだけでは大丈夫なのですが、ロスカ後のヤケクソエントリーですべてを失います)

ちなみに上は日経225のCFDですが、こちらもナイアガラして4万円を割りました。
7/24に最高値42,077円を付けたのち、一週間で2,000円以上下げました。
まあ元が高すぎるので2,000円下がっても全然ですね!2万円下がったら起こしてください。
週明けのマンデーが怖い
OANDAのオープンポジションを見る限り150.5と148.2あたりで大量のロンガーが捕獲されています。

148.2Lが救われるのかどうかは分かりませんが、月曜はデカい下窓が発生することも覚悟しなくてはいけないような情勢です。ロスカされないよう祈りましょう。まあ祈ってる時点でダメなんですが
え?150.5L?……つよくいきて。

ちなみに雇用統計があった7/31(金)は東京エレクトロンも-17.64%の超絶ナイアガラを発生させました。チャートがテーブルマウンテンみたいになっとる。
この株価と時価総額で-17.64%はヤバすぎるし、たった100株で一撃50万の損失はヤバすぎです。
月曜の日経さん、果たしてどうなるのか……。
ということで今回はここまでにします。
今回は2025年7月の米雇用統計がひどすぎたお話でした。
なおこの記事は外為投資を勧誘するものでは無く、それどころか為替の恐怖を書いたものです。良い子の皆様は決して手を出さないようにしてください。いつか書こうと思いますが「為替は勝てません」。
上でも書きましたが、阿鼻叫喚の地獄を動物園を見る感覚で楽しむのが一番良いと思います。セーフティと言う名の愉悦……!!
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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