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最新マイクロコード0x12Fに手動BIOS/UEFI更新しました+ME プログラムの更新 (ドスパラ製i5-14400F搭載PC) 【インテル製13世代・14世代CPU クラッシュ不具合問題】

マイクロコード0x12F BIOS更新10インテルCPU不具合 IntelCPU
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こんにちは、ハルでございます。
今回も一連のIntel第13世代・第14世代CPUのクラッシュ不具合に関する記事です。

前回書いた新マイクロコード「0x12F」がリリースという記事についての続報で、この最新版のマイクロコード「0x12F」対応のBIOS(UEFI)について、ついにドスパラから更新ファイルがリリースされた件について前回の記事でご紹介しました。

今回はついに重い腰を上げ、最新マイクロコード0x12Fに手動BIOS/UEFI更新した記録をご紹介します。


なおこれまでの経緯等は以下の記事をご覧ください。


インテル製CPUの不具合問題に関する一連の記事
2024年の時系列と記事まとめ【まとめ記事なので初めての場合はこちらからご覧ください】
Intel CPUのクラッシュ不具合はKなしi5-14400 i5-13400も対象 
i5-14400・13400が不良品かステッピングを調べて確かめる方法 
修正パッチの提供が始まるもOSのライセンス消失の危険あり 
クラッシュ不具合についてドスパラに問い合わせた結果 
Core i5-13400(F)で不具合・不安定化の報告が発生 
ドスパラの対応方針が発表されました【9/4更新】 
BTOメーカー11社の対応まとめ【9/13更新】 
インテル公式発表 Core i5-13400(F),14400(F)はセーフ 
i5-13400,14400への対応に関してドスパラに問い合わせた結果
【アイドル状態でも壊れる】新BIOSアップデート(3回目)が発表
ドスパラの実店舗でBIOSアップデートについて聞いてきた
「クラッシュ不具合は完全に解決した」インテルの主張
結局i5-13400・i5-14400ユーザーはBIOS更新をするべきか否か 
i5-13500で不具合発生 インテルはBIOS更新を求める 
改めてi5のBIOS更新をドスパラに問い合わせた結果
とうとうマイクロコード0x12Bに手動BIOS更新をしました ←重要
マイクロコード0x12B更新でCPU性能は下がるのか?
手動BIOSアップデートしても保証対象でいられる
新マイクロコード「0x12F」がリリース 
ステッピングC0のi5-13400Fでクラッシュ不具合が発生
ドスパラが0x12F対応BIOSをリリース
最新のマイクロコード0x12FにBIOS更新 ←いまここ

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最新マイクロコード0x12Fとドスパラの対応

改めての紹介にはなりますが、現状最新となるマイクロコードは「0x12F」です。

2024年9月にリリースされた0x12Bマイクロコードアップデートを補完する新しいマイクロコードアップデート(0x12F)をリリースします。この新しいマイクロコードは、Intel Core 13世代および14世代デスクトップシステムにおけるVmin Shift Instability(Vminシフトの不安定性)に潜在的に寄与するシステム条件をさらに改善します。
Intelは、低アクティビティかつ低スレッドのワークロードで数日間連続稼働するシステムに関する少数の報告を調査した結果に基づき、この0x12Fアップデートをリリースします。
Intel Core 13th and 14th Gen Vmin Shift Instabilty Update – New Microcode Update (0x12F)

今度は「低アクティビティかつ低スレッドのワークロードで数日間連続稼働」した場合に、CPUがクラッシュ不具合を起こす・劣化するそうです。

そしてこのマイクロコード0x12Fに関して、2025年7月下旬になってドスパラでも0x12F対応のBIOSを公開されました。

ドスパラ0x12F公開
http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/15688?site_domain=default

[ 2025年 7月 21日 ]
マイクロコード「0x12F」を適用したUEFI ( BIOS )へ更新いたしました。
※マイクロコード「0x12F」の修正パッチは、「0x129」と「0x12B」の内容を含んでおります。
0x129および0x12B マイクロコード版 UEFI ( BIOS ) にて更新されたお客様におかれましては、大変お手数をおかけいたしますが、今一度 0x12F マイクロコード版 UEFI ( BIOS ) にて更新をお願いします。

当初私は旧バージョンの0x12Bで満足していて0x12Fに上げるつもりはあまりなかったのですが、

・ドスパラもさらなるBIOS更新を推奨している事
・自作スキルのない私の場合CPU故障=PC全損なので出来る手は全て打っておくべきである事

この2点から重い腰を上げ、お盆休みを利用して最新の0x12Fへの手動BIOS更新を決意しました。

BIOS/UEFI 手動更新に必要なもの

それではここからは、BIOS/UEFI更新の具体的な方法についてご紹介していきます。

基本的な内容は前回、0x12BにBIOS更新したときと同一で、0x12F用に文章を書き換えております。
実際私も、自分の書いた記事を参考にしながらBIOS更新作業を進めました。いやあ、役に立つサイトだなあ!(自画自賛)

必要なもの
① 32GB以下のUSBメモリ(新品が望ましい)
② インターネット環境のあるスマートフォンなど(作業中に更新手順を確認する用)

USBメモリの中に更新用プログラムを保存して、それをPCに差し込んで更新を行います。なのでUSBメモリは絶対に必要です。

なるべく新品が望ましいです。別に使用済みでも大丈夫だと思いますが、今時USBメモリなどという骨董品を使う人はかなり減ったと思います。古いのを引っ張り出してきて使って、変に劣化しててBIOS更新に失敗したら致命的です。32 GBでも600円程度で購入できるので新品を買いましょう。

まず現在のBIOSバージョン・CPUのマイクロコードを確認しておこう

BIOS更新作業に入る前に、まずは更新前のPCのBIOSバージョンと、CPUで実際に走っているマイクロコードのバージョンを確認しておきましょう。もしかしたら既に最新版で、更新の必要が無いかも知れません。
ここでは以下の2つの方法をご紹介します。

CPU-Z
インテル プロセッサ 識別 ユーティリティ

① CPU-Z

以前私がCPU、i5-14400Fのステッピングを確認した(そしてポンコツのラプターだと発覚して発狂した)時にも使ったCPU-ZでもBIOSのバージョンが確認できます。

マイクロコード0x12F BIOS更新1

メインボードタブの中段、BIOSの項目です。
バージョンは1.T7。日付は2024/09/29。これは前回0x12Bに更新したときの状態のままです。

② インテル プロセッサ 識別 ユーティリティ

次はCPUで動いているマイクロコードのバージョンを確認しておきます。
ここではインテル謹製のインテル プロセッサ 識別 ユーティリティというソフトウェアを使います。

BIOS更新4

ダウンロードしてインストールしてください。

「インテル プロセッサ 識別 ユーティリティ」を使ってマイクロコードのバージョンを調べる方法は、コメント欄で教えて貰った情報です。ありがとうございました!

マイクロコード0x12F BIOS更新3

さてソフトを起動し、CPUIDデータの項目を開いてください。
CPU改訂と書かれている部分がマイクロコードを示しています。ここでは12Bとなっていますが、これはマイクロコード0x12Bのことです。

ここが123や125の方、そして私のように12Bになっている方は残念ですが全員BIOS更新を行う必要があります。

前回、ここが123から12Bに変化したときは大変喜んだものですが、今見るとなんだか古臭いものに感じてきました。早くBIOS更新しなくては。

BIOS/UEFI 更新の具体的な手順

具体的な手順はドスパラがWebサイトで紹介している通りです。手順と照らし合わせながら実際の私の更新手順をご紹介します。

マイクロコード0x12F BIOS更新17
待っててね、今直してあげる

① USBメモリを用意してフォーマットする

マイクロコード0x12F BIOS更新4

まずはUSBメモリのフォーマットを行います。
最近はSDカードもUSBメモリもフォーマットなしで刺したらそのまま使用できることがほとんどですが、念のためにフォーマットを行いましょう。

マイクロコード0x12F BIOS更新5

USBメモリを挿入して、
右クリック→フォーマット→FAT32を選んで開始ボタンを押します。

なお最初からFAT32だったので何の意味もなかった説。
フォーマットを行うと中のデータは全部消えます。大事なファイル等はバックアップしておきましょう。だから新品を使うことを推奨します。

BIOS更新10

フォーマットが終了すれば、これでUSBメモリの準備は完了。

② ドスパラ公式サイトからBIOS更新ファイルをダウンロードする

ドスパラ公式サイトからBIOS更新ファイルをダウンロードします。

マイクロコード0x12F BIOS更新6

私の場合は「MSI PRO H610M-G II」というマザーボードを使った「THIRDWAVE」というブランドのPCなので、そちらを選択して「E7E31ITQ.1AB.zip」というファイルをダウンロードします。

ここは非常に重要なので、間違いの無いように確認しながら行って下さい。
お手元のPCに入っているマザーボードの型番が分からない場合は納品書等を見て貰うか、前述したCPU-Zなどでも確認できます。

③ BIOS更新ファイルを必ず解凍する(要注意!!)

マイクロコード0x12F BIOS更新25

要注意です。ダウンロードしたファイルはzipです。つまり圧縮されています。(zipでくれ)

マイクロコード0x12F BIOS更新26

必ず解凍して下さい。

解凍せずにそのままBIOS更新しちゃうと……ふふ、どうなるんでしょうね。
解凍方法はzipファイルを右クリックして「すべて展開」です。windowsの基本機能なので特別なソフトなどは必要ありません。

④ 解凍したBIOS更新ファイルをUSBメモリにコピーする

マイクロコード0x12F BIOS更新7

解凍したBIOS更新用ファイルをUSBメモリにコピーします。普通にドラッグ&ドロップでコピー可能です。

上の画像例では間違ってフォルダごとコピーしていますが、正しくはフォルダの中のファイルのみをコピーするほうが分かりやすくて良いと思います。

⑤ PCの電源を切り、USBメモリを挿入する。

USBメモリに更新ファイルを移動出来たら準備完了。いよいよBIOS更新を行っていきます。

まずPCの電源を一度落とします。
シャットダウン後に先ほどBIOS更新ファイルを仕込んだUSBメモリをPCのUSBポートに挿入します。


⑥ PCの電源ボタンを入れる。すかさずキーボードの「Delete」キーを連打してBIOSに入る

PCの電源ボタンを入れ、すかさずキーボードの「Delete」キーを連打してBIOSに入ります。

本当はロゴが出てから連打するらしいのですが、最近のSSD搭載のPCは一瞬で立ち上がってしまうので、電源投入後すぐに連打して問題ないです。

マイクロコード0x12F BIOS更新17

無事にBIOS画面に入れました。スクリーンショット機能を使えないのでここからは画面直撮りで失礼します。
右上に現在のBIOSの状態が表示されています。内容は前回0x12B更新時のまま変わらず。

BIOS更新25

画面左下の「M-FLASH 」を選択します。

なお普通にマウス操作で選択できます。私はBIOSってマウスは使えないという認識だったのですが、普通に使えました。どうやらBIOSというのは古い言い方で今はUEFIと言うそうですが、このUEFIだとマウス操作が出来るそう。いつもと同じ感じで操作できるので非常に助かりました。

BIOS更新26

[System will auto reboot and enter flash mode. Do you want to enter flash mode?]

自動的に再起動して更新モードに入ります。更新モードに入りますか?」と聞かれるのでYES。

マイクロコード0x12F BIOS更新18

一度再起動が行われた後、ドライブ一覧が表示されます。
キオクシアのUSBドライブを選択します。

マイクロコード0x12F BIOS更新19

先ほど保存した0x12F用の更新ファイルを選択します。

下部にバージョンが表示されています。
上が今のバージョンで、V1.T7
下が新しいバージョンで、V1.AB

このように新旧を対比して表示してくれるので非常に分かりやすいです。昔のBIOSならこうはいなかったはず。UEFI最高!

マイクロコード0x12F BIOS更新20

[Are you sure to select this file?]

ファイルを選択していいですか?と聞かれるので、左のModel Nameと中央のVersionを確認しておきましょう。

今回もModel Nameは新旧で変化なしでした。ここが違うと別のマザーボード用のファイルを間違ってダウンロードしてきている可能性があります。

私は自分でやった2例しか体験していないので確証をもって言っているわけではないのですが、Model Nameは新旧で一致していることを一応確認しておいてください。

マイクロコード0x12F BIOS更新21

バージョンは末尾の数字が変化しているので大丈夫だと思います。
日付は前回0x12B更新時が2024年9月29日、今回が2025年6月26日の最新のものでこれでOKです。


⑦ BIOS更新開始!!

マイクロコード0x12F BIOS更新23

YESをクリックするとついにBIOS更新が始まりました。

画面にもデカデカと表示してある通り、PCの電源を切ること。USBメモリをPCから抜くことは厳禁です。
他にもマウスクリックやキーボードを操作することも控えるべきらしいです。が、「Notice!」と書かれている通り、一時的にマウスとキーボードの操作にロックがかかるそうなので心配なさそう。

マイクロコード0x12F BIOS更新24

しかし身構えていましたが、結局再起動一回だけで、ものの1分程度でBIOS更新は完了
前回も今回も、非常にあっけなくBIOS更新が完了しました。

更新の新旧対比をしてくれる非常に親切なUIです。


⑧ きちんと更新できたかチェックしましょう

再起動が行われ、OSが立ち上がって無事に帰ってこられました。緊張の一瞬なので成功してよかった。

きちんとBIOS更新が完了したかどうか、前述したソフトで確認しましょう。

① CPU-Z
② インテル プロセッサ 識別 ユーティリティ

マイクロコード0x12F BIOS更新9

BIOSバージョンが1.ABへと変わっています。日付も2025/6/26に。
そして……

マイクロコード0x12F BIOS更新10

12F(マイクロコード0x12F)になってる!!!!!

感動しました。

溺れる者は藁をも……
溺れる者は藁をも……

マイクロコード0x12Fはクラッシュ不具合への最終的かつ完全な根本的な究極の解決方法なのですよね!?!?!?!?!?これでもう安心なのですよね!?!?!?!?!?


まあ前回も0x12Bで完全終了かと思いきやしれっと0x12Fがリリースされた前科があるのでインテルの言う寝言など一切信用してはいませんが、

これで一応、クラッシュ不具合に関しては対応済みということになりました。一般人が出来るのはここまでで、出来得る範囲で最良の対策は取った形になります。ベストを尽くすの大事。

まだ終わりではない:MEプログラムの更新

さてこれですべて終わって良かった良かった?実はもう一つだけ作業が残っています。

それはMEプログラムの更新。

MEプログラムというのはインテル ネジメント・ンジンのことだそうで、BIOSを更新する際には一緒に更新をしないといけないそうです。といっても簡単なのでご安心ください。

前回の記事では面倒くさがって紹介しませんでしたが、今回はしっかり記録を取ったのでご紹介します。

① ドスパラ公式サイトからMEプログラムをダウンロードする

マイクロコード0x12F BIOS更新27

ドスパラWebサイトの下のほうにあるリンクからMEプログラムをダウンロードします。

② 必要に応じて解凍したのち、MSI ME FW Toolを選択する

マイクロコード0x12F BIOS更新11

ドスパラは解凍して使用してくださいと言っていますが、私が落としたファイルは最初から解凍されていました。

マイクロコード0x12F BIOS更新12

MSI ME FW Tool.exeを選択して起動します。

③ バージョンを確認して更新を行う

マイクロコード0x12F BIOS更新13

MSI ME FW Toolを起動すると現在のバージョンと更新後のバージョンが表示されます。

新旧を見比べて、異なっていれば更新する必要があります。私の場合も数字が増えているので更新の必要あり。

マイクロコード0x12F BIOS更新14
マイクロコード0x12F BIOS更新15

ものの30秒ほどで更新は終了しました。
再起動が必要になるので再起動を選択。

マイクロコード0x12F BIOS更新16

再起動後、一応確認しておくと無事にバージョンが最新のものになり、更新が成功したことが確認できました。

これにてBIOS更新作業は全て終了!!お疲れ様でした。


ということで今回はここまでにします。

ということで今回の記事は人柱となり、ドスパラが禁じている禁断のBIOS更新をついに実行してしまい、無事に成功した体験談でした。

さすがに一度やっているので2回目は非常にスムーズに完了することが出来ました。と言ってもリスクがあることなので無事に成功して本当に良かったです。

もしまだBIOS更新を迷っておられる方が居たら、私としてはぜひ行うことを推奨します。非常に簡単ですので。

それにこれまでの経緯により、勝手にBIOS更新を行っていてもドスパラのサポートの対象でいられることも判明しておりますので、特に恐れることは無いかなと思います。

それではまた。ご覧いただきありがとうございました!

BIOS更新用にどうぞ。私も↑を買って使いました。

安心安全、至高のCore i5-12400Fも一緒にご紹介しておきます!

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