こんにちは、ハルです。
最近はCPUの話題やゲームの話などばかりで「ハルの旅行記」というブログタイトルは詐欺だったのか?と思われるかも知れませんが、ようやく一段落しまして、今回から本分に立ち返り、旅行記記事を書いていこうと思います。
ブログ移転後の記念すべき最初の旅行記記事は、「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」という切符を利用して2017年に実施した3回の日帰り鉄道旅行記を紹介していきます。
まずは旅行の概要を説明したのち、1日目前編として、山陽新幹線に乗って新大阪から博多までの記録をご紹介します。
「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」とは?
こちらが「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」!!!!実物です!!括目せよ!!!
この30周年記念きっぷの効力なのですが
・山陽新幹線・北陸新幹線が乗り放題
・在来線特急も乗り放題
・宮島フェリーも乗り放題
・智頭急行線も乗り放題
・IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道も乗り放題
・しかも価格は10,000円
という恐ろしくコストパフォーマンスに優れた神のような切符となっております。
このきっぷはJR西日本のネットサービスe5489にてオンラインでのみ発売されました。
私もこのきっぷを入手せんと、しばらくの間、平日朝5時に布団を這い出てe5489にアクセスして購入ボタンを連打する生活を送りました。
みどりの窓口に行かずともネットで購入できるのは便利で良いのですが、問題はe5489のサーバーの弱さです。
このきっぷ、大変な人気になりまして、e5489にアクセスが集中してページがフリーズする場面が何回もありました。購入ボタンを押してもうんともすんとも言わずフリーズすることもありました。入手できた方には祝福を。買占め転売ヤーどもには極刑を。
さて問題は、どこに行くか、です。
新幹線や特急にも乗り降り自由となると自由度が高すぎて、逆に旅程作成が難航しました。
地図を睨みながらさて今度はどこへ行こうか、と考える時間は楽しいものですが、今回のように自由度が高すぎると逆に困ります。適度な制限があるほうが旅程作成はスムーズに進むものです。
しかしながら「未乗車区間を乗りたい」というのと「ローカル線は青春18きっぷなどで容易に乗れるが、新幹線や特急はそうはいかぬ」ということで、とりあえず山陽新幹線と北陸新幹線は乗ることに決定。後は気になっていた特急列車などをピックアップして何とか3回分の旅程を組みました。
旅行経路は以下の画像の通りです。
3回とも日帰り旅行なので朝に京都を出て深夜に京都に帰還するという旅程です。
往復なので非効率ではあるのですが、その分宿泊費は浮いてお財布に優しい旅行になりました。お土産も買わないし昼食もお安く済ませるので、費用はほぼきっぷの代金だけという感じで、低コストで気軽に旅行を楽しむことが出来ました。
京都→新大阪 (特急はるか)
2017年10月某日 JR京都駅
さていよいよ旅行記本編の開始です。
今回は山陽新幹線を乗り通して博多まで直行するということで、京都から新幹線に…………乗れません。
というのも京都から新大阪はJR東海が管轄する東海道新幹線なんですねこれが。新大阪から博多が山陽新幹線。30周年きっぷはJR西日本が独自に発売したものなので、JR東海の東海道新幹線には乗れないという罠があります。
ということでまずは山陽新幹線が発着する新大阪駅に向かいます!
ただし、新幹線には乗れなくとも特急列車には乗れます。
いつもなら満員電車と化した新快速に乗らなければいけないところなのでこの差は大きい。
ということで京都駅は30番乗り場に現れております。隔離されている31番~乗り場は普段、山陰本線の列車が発着するプラットホームですが、今回の私のお目当て「特急はるか」はここから出発します。
前述したように京都から大阪方面へ向かう場合はすし詰めの新快速でおしくらまんじゅうに耐える必要がありますが、30周年きっぷは在来線特急も乗り放題!!
今回はリッチに関空特急はるかに乗って京都-新大阪間を移動します。
ただし乗れるのは自由席だけなので、はるかに乗る場合は結構ホームを歩かされます。また朝の便なので意外と混みます。午前中に出発する航空便に乗るために関空に向かうお客さんが結構多いのですよね。
06:44 京都 発 JR京都線 特急はるか5号(関西空港行き)
というわけで記念すべき本日最初の列車がスタート!今日も青空でいい天気だ。
07:14 新大阪 着
道中、満員電車で押しつぶされつつあるサラリーマンをニヤニヤ眺めながら、快適なはるか号は30分かけて新大阪まで到着。
新快速なら京都-新大阪間は25分なのでむしろ特急のほうが遅いのですが、通勤ラッシュ中なので通勤列車が優先されるダイヤが組まれているのでしょうか。
在来線から新幹線乗り場へと移動します。
このLED発車標のカラフルなこと!一昔前はオレンジ系統の色しか無かったのですが、今はフルカラーの発車標が楽しめます。青色発光ダイオードの功績ですな。
さていきなりですが、今回「500系新幹線」に乗りたいと思います!!!!
この発車標に乗っている7:39発の博多行きのこだま733号こそ、500系新幹線で運用されるらしい事を予め調べて来ました。
……
ということで新大阪駅の20番ホームへと現れました。嗚呼、あの優美なシルエットの500系新幹線にいよいよ乗れると思うとドキドキしてきました。
立体感があってちょっと気に入ったアングルです。
普段は新幹線の駅名標なんか見る機会もないので、それだけで新鮮ですね。非日常の香りがして好き。
さあ、いよいよ!!500系新幹線とご対面です!!!!!
さあこれが500系……し、新幹線………?
って、どうみてもひかりレールスターですやん。700系ですやん。
リアルに「は?」と声が出ました。
これは帰宅してから改めて500系の時刻表を調べて分かったことですが、ネット検索に罠が仕掛けられていたことが原因でした。
ご覧のように、検索して一番上に出てくるページは、実は1年前の古いダイヤ情報だったのです。その下にある同じタイトルのページこそが、最新版のダイヤ。
間抜けな私はまんまと罠に嵌められてしまったわけです。
普通一番上のページが最新版と思うじゃないですか!!!!!
チクショーーーー!!!!!!!!
愚かニャ……w
おれは今やつの罠をほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!おれは500系を待っていたと思ったらいつのまにかひかりレールスターを待っていた…
な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
新大阪→博多 :山陽新幹線みずほ
予想外の事態に完全に呆然と思考停止してしまいましたが、いつまでもボサッとしていても仕方ありません。とりあえず後発の山陽・九州新幹線みずほ号に乗ることにしました。
JR東海のきっぷだとたまにのぞみには乗れないという罠きっぷがありますが、30周年きっぷはみずほ号でも問題なく乗車できます。
7:53 新大阪 発 山陽新幹線みずほ603号(鹿児島本線中央行き)
みずほ号は新大阪駅始発なので席に座りやすいのもグッドポイントです。
幸いそれほどお客さんも居らず、無事に窓側の座席にありつくことが出来ました。朝の鹿児島行きなのにそれほど混雑もなく、快適です。
しかし冷静に考えると大阪から鹿児島中央まで直通ってすごいですね。
新大阪を出発したみずほ号は早速快足を飛ばしながら西へ向かいます。
普段私が乗っている在来線が眼下によく見えます。新幹線は在来線より高い高架線を通るので見晴らしは良好です。
猪名川と神崎川の合流点を神崎川橋梁で渡河します。結構大きな川。
みずほ号は新神戸駅に到着。
新神戸駅はJRの他の路線とも切り離されて、神戸の中心部からも遠いという物凄く辺鄙な場所に立地しています。地図で検索して貰えば分かるのですが、六甲山のすぐ麓に位置しており、「誰がこんな駅使うの?」と言わざるを得ないような駅です。
しかしみずほ号は再速達列車にも拘らず、なぜか新神戸駅に停車して旅客扱いを行います。
そんな存在価値に疑問符が付く新神戸駅を過ぎてしばらく走ると、車窓がぱっと開けて明るい瀬戸内海と淡路島が見えてきました。
在来線の山陽本線でもこのポイントは明石海峡大橋の巨大な姿を目前に見ることができ、山陽線のハイライトになっています。
時々、在来線の線路や4両編成くらいの車両が見えてほっこり。新幹線から見る在来線、いい気分です。無敵になった気分が味わえます。
黄色い車両が見えてきたら山陽地方に入った証拠です。
大都会岡山で旅客扱いしたのち、しばらくトンネルや特徴のない景色が広がります。
そののち巨大な車両基地と広大な貨物置場が見えてきました。
広島貨物ターミナル駅と広島運転所です。
貨物コンテナがゴロゴロと整然として大量に積んである光景に目を見張ります。
そしてその奥にあるのが……
MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島です。
新幹線だと少し距離がありますが、在来線はスタジアムのすぐ横に敷設されているため、空洞部分からグラウンドの様子を覗けるくらい接近します。列車に乗りながら野球観戦が出来るのはここだけ!(?)
マツダスタジアムを見ると「ああ広島に来たんだな」という実感が沸いてきます。福知山の福知山城とか東京のスカイツリーもそうですが、特徴的なランドマークはいいですね。
上は広島駅で旅客扱い中に撮影した写真です。いつもの「こだま」や「のぞみ」のほかに「団体613号」なんて文字が。新幹線を貸切るなんて出来るんですね!
団体専用列車なんて知りませんでした。中で結婚式でもやってるのかな?
徳山駅の手前では巨大な石油化学コンビナートが軒を連ねる異様な光景を楽しめます。
山の中の田園風景ばかりだったのが急にインダストリアルな車窓が展開されてその変化が面白い。ここは夜になると工場夜景が楽しめる区間で、新幹線の車窓からも夜景を楽しむことが出来ます。
山陽新幹線から山陽本線が見える区間はそんなに多くありません。
これは厚東あたり(?)だと思われますが、電化された複線の路線。さすが大動脈だけあります。
突然外が暗くなり、トンネルに入ったことが分かりました。
これまでもトンネルはたくさん通ってきましたが、今回のトンネルは一味違います。何しろ今、海の下を走っています。
そう、本州と九州を分かつ関門海峡を通過しているのです。新幹線は新関門トンネルを通り、本州から離れます。海面下66 mだから結構な地下です。
そしてここはもう九州です!2015年春以来、2年半ぶりの九州上陸!青いソニック号もお出迎えしてくれています。
あの時は山陽本線を延々西進して11時間かけて九州にたどり着いたわけですが、今回は新幹線。なんの余韻も達成感もなく九州入りを果たしてしまいました。新幹線早すぎる……!
10:17 博多 着
新大阪から博多まではわずか2時間24分でした。
なんという速さ。在来線だとまだ相生あたりでウロウロしてるんじゃないでしょうか。
そして山陽新幹線はこれで完乗達成!(一部除く)
運賃の高すぎる新幹線をここで簡単にクリアできたのは大きいです。
ということで今回はここまでにします。
今回はJR西日本30周年乗り放題きっぷという神のきっぷの概要をご紹介したのち、山陽新幹線に乗って博多にたどり着いたところまででした。
今回、検索の罠に引っかかって乗れなかった500系新幹線には、中編で改めて乗ります。
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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