こんにちは、ハルです。
先日からJR西日本30周年記念きっぷの旅の旅行記を書いております。前回の記事では念願だった500系新幹線に初乗車。500系こだまと戯れた内容をご紹介しました。(↓)
今回は広島到着後の様子です。この後在来線に乗り換えて宮島・厳島神社へ向かいます!
旅行経路は以下の画像の通りです。
広島→宮島口→宮島
さて現在地はJR広島駅です。500系新幹線に乗って広島の大地に降り立ったところまででした。
本日の目的地は宮島、厳島神社です。最寄駅は宮島口駅。
宮島口駅は広島駅からはちょっと離れているため、ここからは在来線の山陽本線に乗り換えていきましょう。
日曜日の午後だというのに在来線ホームは閑散としています。
13:12 広島 発 JR山陽本線 快速シティライナー(岩国行き)
お馴染みの227系レッドウィングに乗っていざ宮島口へ!
山陽地方といえば黄色い115系ばかりが走っている印象ですが、広島管区では227系が走っています。関西の223系や225系と比べても遜色のない高性能な電車です。でもレッドウィングという愛称はちょっとダサいかな。
広島駅を出てしばらくは何の変哲もない市街地を通りますが、次第に瀬戸内海の姿が見られるようになります。
そして車窓には宮島の雄姿が!もっとこぢんまりした島かと思っていたけど、予想よりずっと大きい!そしてずいぶんと高低差がある!!めちゃくちゃ山深くないですか?
望遠レンズをズームしてみると……見えた!あれが厳島神社!の大鳥居!
手前には宮島行きのフェリーも見えます!テンション上がってきました。
13:33 宮島口 着
広島からは20分の乗車でした。さすがに観光客でいっぱい。活気があります。
JR宮島口駅からフェリーの発着する桟橋までは少々離れています。JRの時刻表によると、徒歩6分とのこと。
駅を出て正面に見えては居るんですが、横断歩道がない不親切な都市設計のため、地下通路に潜らされます。
あっ、でも地下通路の照明が☨やんごとない☨感じになってますね。
格調高い厳島神社の雰囲気は漂っています。
そして宮島口桟橋に到着!ミニチュアサイズの大鳥居があったり、フェリー乗り場自体も厳島神社を模した外装になっていて、ちょっと楽しい。
早速フェリー乗り場に向かいます。運賃は驚異の180円!
普通、フェリーに乗ると短時間でも600円くらいは取られるので、実に良心的な価格設定です。確実に大赤字でしょう。
もっとも私はJR西日本全線乗り放題の30周年記念きっぷを持っているので、180円すら払う必要もなく改札はフリーパスです。
宮島からやってきたフェリーが接岸します。宮島から帰ってきた乗客を降ろして、すぐに宮島に向かう乗客の乗船が始まります。大発動艇を思い浮かべるピストン輸送っぷり。
しかしまあ物凄い人ですよ。さすが世界遺産です。
今この記事を書いているのは2021年の12月で、落ち着いているとはいえまだまだ新型コロナウイルス感染症の真っ最中です。
大量の人がマスクもせずのんびり観光している写真を見ると、なんだか遠い昔のような気さえしてきます。
13:50 宮島口 発 JR西日本 宮島フェリー(宮島行き)
出航時間になり、我がフェリーは本州の地を後にします。ここからは船上の人となります。
JR西日本宮島フェリーの名の通り、実はこの航路は宮島航路と呼ばれ、JR西日本の路線の一つなのです。だから30周年記念きっぷも使えるんですよね。
鉄道会社なのにフェリーも運行している。面白いです。
まあ宮島航路とは言っても宮島は目と鼻の先。すでに赤い大鳥居が見えています。
その周りに米粒のように見えるのは…ウゲッ、あれ全部人間か!
しかし呉線から江田島を見た時にも同じことを思いましたが、宮島って私の事前の予想よりはるかに大きい&山が険しいですね。
そりゃあ山頂部分が海から突き出てるわけですし険しいのは当たり前なんですが、これ迷ったら普通に遭難できそうなほどの山深い島でした。
地図で見たら簡単に沈んでしまいそうな本当に小さな島に見えるのですが実物は巨大です。
振り返って本州、宮島口方面。
地図で見ると宮島口と宮島は本当に目の前にあるように見えて「これ本気出せば泳いでいけるのでは?」とか錯覚しそうなほどですが、こうやって体験してみると宮島口の桟橋が小さな点になっていて、かなり離れているようにも見えます。
さて気になるのは写真中央左に見える怪しげな建物。どう見ても宗教施設っぽい下品な見た目です。
これの何が問題かって、この宗教施設。厳島神社の大鳥居を正面から覗くとちょうど真正面に位置するんですよね。後で改めて触れます。
再び目を宮島に戻します。あっという間に大鳥居が目前に迫っています。
後ろに見えるのは厳島神社の本殿(?)ですね!
14:00 宮島 着
宮島口からはわずか10分!とても短い船旅でした。
10分とはいえ運賃はたったの180円なので、とてもリーズナブルに船旅を楽しめる良い路線です。
同じ10分でも通勤電車の10分とフェリーの10分では感じ方も全く異なります。船旅というのはやはりいいものだ……!
さて船旅を経て無事に宮島に上陸です!我々が下船するのと同時に、宮島を楽しんだ観光客の乗船も始まります。
皆さん良い思い出が出来たのか笑顔が印象的でいい雰囲気でした。さすがににぎやかです。
宮島航路の改札は鉄道と同じような形式の有人改札で行われます。10分間隔で運行されるんだからその辺の田舎の鉄道よりよほど高頻度の運行です。
さて宮島に上陸して最初に目に飛び込んでくるもの。それは鳥居でも神社でもありません。
そう、鹿です!!!
鹿といえば奈良公園ばかりが有名ですが、実は宮島にも大量に鹿が生息しています。
写真に写っているように、人間が触れるほど人慣れしています。
ただし鹿にはダニなどの寄生虫がいることもあるので注意して下さい。鹿に寄生しているマダニによる感染症が最近騒がれているのも記憶に新しいですし、触るのはあまりおすすめ出来ません。
この鹿については後編その2でさらに詳しく触れます。
日本三景「宮島」と大書された門を通りすぎ(なお門は閉まっていて通れない)、白い砂が眩しい浜辺に出ます。松の木が立ち並んでいて風情のある遊歩道です。
白い砂は花崗岩が風化した真砂だと思われます。一応林野庁のウェブサイトで宮島に地質図を調べてみたらちゃんと花崗岩質でした。(pdfなので注意)
この辺も学校で習う知識が実感出来る瞬間です。
宮島にはなだらかな砂浜が広がっていて、そのまま砂浜をお散歩することも出来ます。
今は10月なので海水浴は出来ないけど、夏だと海に入る人とかもいそう。さすがに遊泳禁止にされてるかな?
しばらく歩くと、松の木の隙間から赤い塔が見えてきました。雰囲気バリバリです。
有名な宮島の五重塔です!
朱色に塗られた鮮やかな塔で、白い砂浜との対比がとてもいい感じ。
残念ながら内部には入れないみたいですが、遠くからでも目立つ、宮島のランドマーク的存在です。
五重塔を過ぎると出ました!厳島神社の大鳥居!
もともと厳島神社は平家によって建てられた神社だそうですが、大鳥居もあの平清盛が築いたそうです。
厳島神社の大鳥居といえば完全に海の中に建てられている写真が有名ですが、あれは満潮の時に撮影したもの。干潮だと鳥居の下まで砂浜が出現して、すぐ近くまで歩いていけるようになります。
私が行った時は満潮と干潮の間くらいかな?近くまで寄れるけど水もあるといるちょうどいい感じの海面水位でした。
さて道なりに進むと厳島神社の社務所が現れます。
ここで初めて知ったのですが、厳島神社の中に入るのは有料なのですね……。
事前に下調べしていなかったのでやや困惑しましたが、拝観料は300円とお安めだったのでペラペラの財布を裏返して支払うことにします。
ということで厳島神社の内部に潜入!!
回廊というのか、細長い通路が四角に伸びています。真ん中には大きな空洞。
ここも満潮時には海水で満たされて、海の上に浮かぶ神社という非常にロマンのある光景になりますが、今回はカラカラに乾いた状態です。
しかし地面と回廊の高さはそれほど差が無いのですが、ちゃんと満潮時でも水没しないように計算して作られているのだなあ……と感心しました。
海面水位自体は気候変動で数十メートル単位で変動するものですが、将来的に大丈夫かなと少々不安にもなります。例えば一番最寄りの氷河期では100 mほど海面水位が低下したそうです。逆もまたしかり。
それにしても朱色の鮮やかなこと!
私は建築物には詳しくないのですが、平清盛の時代からこのような鮮やかな色だったのでしょうか?だとすればどうやってこの色を作ったのでしょうねえ。
ラピスラズリから青い顔料を作るみたいに、鉱物から作ったのかな?
大鳥居も良く見えます。
写真では静止画ですが、実際はフェリーが運航しているなど動きがあって鳥居との位置関係も変わったりして見ていて飽きません。
フェリーの汽笛の音、波の音、風の音、磯の香りなども相まって、やはり現地に行かなくては分からない独特の雰囲気を味わうことが出来ます。
本殿!(?)
手前にある舞台では舞などが行われます。実際にG7広島サミットなどでも各国首脳がここを訪れました。
再び大鳥居を。
前述しましたが、厳島神社の大鳥居を正面から見ると、ちょうど鳥居の中心に怪しげな建物が鎮座しております。
腹が立つので調べてみたら、海の見える杜美術館とかいうやっぱり怪しげな新興宗教関連の施設でした。景観ぶち壊しですし、明らかに故意にやってますよねこれ。
G7広島サミットでの写真撮影でも相当苦労したそうです。こういうのは条例かなんかで防げないのかなあ……。
なので迷惑な施設を映さないように、写真を撮る向きを考えなくてはなりません。
まあでも斜めからのほうが立体感が出ていいかもですね。この写真だと大鳥居がやや水没しかかっていて海の上に生えている感が出ていてグッド。
ということで今回はここまでにします。
今回は宮島は厳島神社を訪問!!私の旅行には非常に珍しい観光パートで、朱色の厳島神社を楽しみました。
次回はもう少し宮島をお散歩したのち、京都へと帰ります。
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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