こんにちは、ハルです。
先日からJR西日本30周年記念きっぷの旅の旅行記を書いております。前回は2日目中編その2として特急スーパーおき号に乗って美しい日本海を鑑賞したところまででした(↓)
今回は後編です。特急やくも号に乗って伯備線に入っていきます。
旅行経路は以下の画像の通りです。
出雲市→岡山 :特急やくも
さて中編その2では特急スーパーおき号に乗って16:12に出雲市駅に到着したところまででした。
スーパーおき号の終着駅は鳥取駅なのですが私は出雲市駅で下車します。ここから次の特急に乗り換えます。
16:30 出雲市 発 JR伯備線 特急やくも26号(岡山行き)
出雲市駅からは特急やくも号に乗車!
クリーム色と赤色の特徴的なカラーリングのやくも号は、国鉄謹製の381系電車という車両を使用しています。クリーム4号と赤2号というこの配色は国鉄時代の多くの特急に使用されていました。
381系自身も色々なところで使用され、特急と言えばこの車両を思い浮かべる方も多いでしょう。
1973年ロールアウトなので老体に鞭打ってかなり長い間頑張っている車両です。
(※最近ついに引退しました)
早速車内に侵入します。
老体のボロ特急ですが車内は落ち着いた色使いで統一されており、高級感はあります。
写真でも分かるように座席部分と通路部分に段差があります。これは眺望を優先したためらしいのですが、ぼんやりしていると蹴躓いて怪我をするのでご注意ください。
座席は2×2の4列シートが基本ですが、時々1つだけの座席が設置されています。
隣人ガチャに悩まされずに良さそうですが、座席がぽつんと1つだけ置かれているので落ち着かないような気もします。せめて窓側に寄せてくれればよかったのに。
いずも号は斐伊川(ひいかわ)を渡河します。
向こう側に見えるのは神立橋という立派な橋。この斐伊川を渡河する地点はかなり見晴らし良く川を眺められて個人的にかなりお気に入りスポット。独特の模様が砂で描かれている中洲も面白い。
いずも号は宍道駅(しんじ)に到着。
この宍道駅は木次線との分岐駅ですが、ここから車窓左側に注目!!
宍道湖です!!
日本で7番目の大きさの湖で、車窓から見ているとかなり大きく見えます。
湖なので風のない日は水面が非常に穏やか。特急おき号から見た波しぶきの立つ日本海とはまた違った水の美しさを楽しめます。
対岸に見えるのは松江の街だと思います。
松江と言えば松江城が有名で、車窓に見えないかと目を凝らすも残念ながら見えませんでした。
いずも号は松江駅に到着。
松江は島根県で人口トップを誇る一大都市です。人口はなんと20万人!!!!益田の人口4.5万人とは大違いです。
ちなみに京都市の人口は144万人です。ふん。
松江駅を出発したいずも号は、宍道湖とセットである中海沿いを通り過ぎ、米子駅に到着。
米子は鳥取県なので、東西に長かった島根県ともようやくお別れです。
さて米子駅を出発したいずも号は、伯耆大山駅を過ぎてすぐに南に進路を変更します。ここから未乗車路線である伯備線に入っていきます。
写真は山陰本線から伯備線が分岐する瞬間。線路が名残惜しさを残しつつ分岐する瞬間というのは楽しいものです。
さて伯備線と言えば、一番の注目ポイントはやはり大山です!!
鳥取県にある大山は標高1,729 mで、中国地方の最高峰。
富士山と同じ成層火山で、なだらかな美しい山の形が特徴的です。形が美しいので伯耆大山、伯耆富士とも呼ばれています。
そんな大山が伯備線からよく見えると聞き、楽しみにしていました。
しかしめっちゃ曇っとる!!
雲の隙間からわずかにゴツゴツした山頂部分が見えるだけで、富士山のような広い裾野はあまり楽しめませんでした。くそう……。
ちなみに大山はおおやまじゃないよ、だいせんだよ。
大山を過ぎた後は暗くなってしまい、あまり車窓を楽しむことは出来なくなってしまいました。
うとうとしている間にいずも号は新見駅に到着。芸備線のキハ120形が静かに待機しているのが見えました。ボロとはいえ高規格な特急列車から見るとおもちゃに見えます。
いずも号の車内は座席が8割がた埋まる程度の混雑で、話し声も聞こえず静かなものでした。
ところで381系は自然振り子式のいわゆる振り子車両で、カーブに差し掛かると妙に傾きます。三半規管の弱い人は酔う事で有名で「ゆったりやくも」になぞらえて「ぐったりはくも」などと不名誉なあだ名をつけられています。
実際に私が乗った感想としては、振り子の傾斜は全く気になりませんでした。
自然振り子式は制御付き自然振り子式よりも揺れが酷いとのことですが、特に気にならず。
振り子式の思い出としては、JR九州の長崎本線で885系かもめに乗った時のことをよく覚えています。あの時はカーブに差し掛かるたびにめちゃくちゃ傾き、カーブ後の妙な横へのスライドがかなり気になりました。酔いはしませんでしたが、弱い人にはかなり効きそうな感じでした。かもめと比べるとやくもは非常に快適でしたね。
19:38 岡山 着
というところでやくも号は終着、岡山に到着。出雲市からは3時間半の乗車でした。
これでJR伯備線は完乗!!!ただし後半は暗くて何が何やら分からなかったのでグレーです。機会があれば再度乗らなければなりません。(※後日明るいうちに乗りました)
岡山→京都
さてここからは完全に帰宅モードです。
在来線の岡山駅ホームから新幹線のホームに移動します。
在来線しか利用できない場合は山陽本線の岡山~姫路間は非常に平凡で退屈(しかも混む)するのですが、今回は新幹線乗り放題の30周年記念きっぷを握りしめているので、この区間をスキップ出来てとても助かります。
青春18きっぷの旅も末端のローカル線では楽しいのですが、平凡な大動脈は特急・新幹線をつい利用したくなってしまいますね。鈍行原理主義者からはたるんでると叱られそうです。
19:52 岡山 発 山陽新幹線 のぞみ60号(東京行き)
混雑を覚悟でのぞみに乗車。案の定かなり混んでました。うう……。
20:38 新大阪 着
岡山から新大阪までわずか46分!!!
在来線だと乗り換えを強いられた挙句、2時間45分もかかってしまいます!まだ相生にも辿り着いて無さそう。
うおお新幹線最高!!!(背教者)
さて、本日は本当は新大阪で宿を取るべき(※後述)なのですが、宿代をケチるため、京都へと帰ります。
この20時後半というのは特急はるかとサンダーバードの空白の時間で、特急列車はサンライズしかありません。
20:50 新大阪 発 JR京都線 新快速(野洲行き)
ということで特急乗り放題なのにまことに遺憾ではありますが、いつもの新快速に乗って帰ります。案の定めちゃくちゃ混雑していました。混雑と貧血で倒れそう。
21:14 京都 着
とはいえ新大阪から京都まで24分なので相変わらず超高速の新快速でした。
本日の予定はこれで終了!!列車の遅延も無く、無事に帰ってこられました。
余談:明日の予定
さて以下は余談です。
実はこの30周年記念きっぷの2枚目の旅は、2017年10月の某土曜日に実施しました。
そして翌日の日曜日に、なんと30周年記念きっぷの3枚目を利用した旅行を実施します。つまり今回ご紹介したこの旅行記の翌日も、再び列車乗りまくりの旅に旅立ちます。
ちなみに翌々日の月曜日は普通に仕事です。
……我ながら元気だなという感想しかありませんが、そういう事情なので夜21時に乗車終了という健全(当社比)な旅程になりました。
しかも明日の旅程は、新大阪駅から特急サンダーバードに乗るところからスタートです。
つまり翌日、新大阪からスタートするにもかかわらず、無駄に京都に帰っています。
理由はもちろん宿代を節約するためですが、体力的にややしんどかったので素直に新大阪で宿泊すればよかったかなという感想。でももう少し頑張れば家に帰って無料で寝られるわけですし、宿代6,000円を節約できたのは大きかったかな……という気もします。このような涙ぐましい努力がお財布の持続可能性を支えております。
ということで今回はここまでにします。
今回は30周年記念きっぷの2日目後編として、特急やくも号に乗って伯備線に乗車した記録でした。
本日の成果としては
ということになりました。
はるか遠くの山口線と伯備線に乗ってなお日帰りできるというのは、さすが特急・新幹線乗り放題きっぷだという感じです。
さて前述したように明日も旅行に出かけます。明日はサンダーバードと北陸新幹線に乗って北陸の未乗車路線に乗っていきます!
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
最後に本日のタイムスケジュールです。
07:06 京都 発
↓智頭急行線・因美線直通 特急スーパーはくと1号(倉吉行き)
07:30 新大阪 着
07:53 新大阪 発
↓九州新幹線 みずほ603号(鹿児島中央行き)
10:17 博多 着
10:46 博多 発
↓山陽新幹線 ひかり546号(新大阪行き)
11:21 新山口 着
–ここで500系に乗るはずだったのに……(´・ω・`)–
12:53 新山口 発
↓JR山口線・山陰本線 特急スーパーおき4号(鳥取行き)
16:12 出雲市 着
16:30 出雲市 発
↓JR伯備線 特急やくも26号(岡山行き)
19:38 岡山 着
19:52 岡山 発
↓山陽新幹線 のぞみ60号(東京行き)
20:38 新大阪 着
20:50 新大阪 発
↓JR京都線 新快速(野洲行き)
21:14 京都 着
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