こんにちは、ハルです。
先日からJR西日本30周年記念きっぷの旅の旅行記を書いております。前回は2日目前編として山陽新幹線に乗って博多に行ってから新山口に戻った謎の記事をご紹介しました。(↓)
今回は中編その1です。新山口から500系新幹線に乗ろう……としてまさかの事態が起こった模様をご紹介します。
旅行経路は以下の画像の通りです。
新山口に降り立った理由:500系新幹線に乗りたい
さて前回の記事では、山陽新幹線に乗って博多から新山口まで移動し、新山口駅で降り立ったところまででした。
なぜこんな誰も居りないような駅で下車したのか……という理由は後で述べるとして、実は新山口駅、誰も居りないどころかめっちゃ利用されています。
ひかり号から次々に人が下りてきて、プラットホームはあっという間に人だらけになりました。み、みんな新山口なんかで降りてどこに行くというのだ……!(失礼)
そんな新山口駅ですが、新幹線ホームからの眺めがとても良いことに気付きました。写真は在来線ホーム側を映したものですが、結構高い場所に新幹線ホームがあるのと天気が良いのとで、見ていて気持ちのよくなる光景でした。
さて改めて私が新山口駅に降り立った理由を説明しましょう……それは500系新幹線に乗るためであります!!
↑前編でご紹介した写真ですが、ここまで私が乗ってきたひかり号は小倉駅で500系新幹線を追い抜きました。
実はこの500系に乗ろうと思っていたのです。
追い抜いた新幹線にどうやって乗るんだと思われるかもしれませんが、実は間に合うのです。
11:21に新山口駅に到着して、一度厚狭まで戻り、そこで後ろからやってくる500系に飛び乗ろうという作戦でした。
11:31 新山口 発
↓山陽新幹線 こだま733号(博多行き)
11:40 厚狭 着
11:55 厚狭 発
↓山陽新幹線 こだま740号(新大阪行き) (500系)
12:04 新山口 着
次の在来線の列車は12:53 新山口 発なので、500系に乗ってなお余裕をもって新山口駅に戻ってこられます。
完璧なパーフェクトプランです。
時刻表のトリックに使えそうですね!15分だけなら厚狭市内で好き放題やってもアリバイが成立しそうです。
さてそんな策略を巡らして、こだま号に乗るかと博多行きホームで待ち構えていた私の目の前に、なぜかのぞみ7号がおもむろに停車しました。
のぞみ7号は広島の次は小倉までノンストップで、新山口には停車しません。あれれ?おかしいぞ~?
胡散臭そうにのぞみ号を見ている不審者(私)の目の前で、急に駅員さんがあわただしく動き始めます。
さかんに携帯端末で話し合ったり、担架を取り出したりしています。一体何があったというのか。
見ていると、のぞみ7号の車内から男性が一人担ぎ出されました。どうやら車内で急病人が発生した模様です。駅員さんと救急隊員が協力して運んでおりました。
これまで私は心の底で
「列車内で急病人!?そんなん体調悪いなら自分で下車したら良いでしょ気分が悪い程度で軽々しく非常ボタン押して電車止めないでよ……」
とか思っていましたが、今回の急病人はガチなやつでした。完全に意識を失った状態のようで、だらんとした四肢。呼びかけにも一切反応せず、そのまま搬送されて行きました。うん、これは新幹線を止めても仕方ない。
しかし私の目の前を運ばれていったので様子が良く分かったのですが、この急病人の男性、どう軽く見積もっても体重が120 kgくらいはありそうな不健康そうな巨漢でした。
駅員さんと救急隊員は四苦八苦しながらメガトン級の男性を運んでいきました。
そんなリスク高い人が公共交通機関に乗るのはどうなの……
そんなこんなありまして、本来停車するはずでなかったのぞみ号を新山口駅に臨時停車させた影響で、下り列車のダイヤが乱れました。
私が乗るはずだったこだま733号も遅れ15分となってしまいました。これでもう乗ることは叶いません。無念ですが仕方ありませんね。
仕方ないのでホームで待機していると、私が乗るはずだった500系こだまちゃんが新山口駅に到着しました。
乗ることは叶わなかったけれども、せめてお顔だけでも見て行くことにしましょう。
というわけで対岸のホームに移動し、500系新幹線を間近で観察します。
この鼻!!!横から見ると流線型でカッコいいけど正面から見るとチョコんとした鼻でめっちゃ可愛らしいです。
700系と横並びの様子もパシャリ。
快適さは700系が勝りますが、ロマンとかわいさは500系の圧勝ですね!
そして500系ちゃんは新大阪へと旅立っていきました。指差し確認する女性の駅員さんがかっこいい。
在来線の新山口駅へ
さてこれで新幹線ホームでの目的は達成しました。
次は在来線の特急列車に乗るため、在来線の新山口駅に移動します。連絡通路で結ばれているので徒歩すぐです。
ちなみに電光掲示板では、山陽新幹線で急病人が発生して新山口駅で遅延が発生したことを知らせる情報が出ていました。
うん、知ってる。目の前で見てたもん(笑)
こちらが在来線の新山口駅です。
なかなか真新しくこぎれいな印象ですが、自動改札機などという文明の利器は設置されていません。未だに手動の有人改札です。
新山口周辺のJR路線です。
意外なことに実は新山口駅というのは交通の要衝で、山陽線・宇部線・山口線など東西南北に路線が伸びています。利用客数も多そう。有人改札で大量のお客をさばけるの……?
ちなみにこの辺りは宇部線・小野田線・美祢線などが結構複雑に入り組んでいて、地味に乗るのが大変な区間です。私もこの区間をすべて完乗するのには、2021年まで待つ必要がありました。詳しくは別の旅行記にて。
時間に余裕があったので適当なお店で昼食でも食べられれば良かったのですが、急病人を観察して500系ちゃんと戯れていたら意外と時間が無くなっていました。
仕方ないので駅構内の売店で駅弁を買うことにします。ふふふ、鉄道旅行の楽しみですよね。駅弁。実際はただの冷えた割高のお弁当なんですけどね。
さて今日はこの後、山口線に入って山陰本線に直通する、特急「スーパーおき」に乗車します!!
ということで駅弁を買って在来線ホームに降りると……すでに10人以上が列をなして並んでいるではないか!!なんですかこれは!!
のんびりしていたら完全に出遅れてしまいました。
あと注意点なのですが、このスーパーおき号。乗車できるドアの数が極端に少ないのです。
例えば通勤列車なら3ドア4ドアが当たり前ですし、特急でも前後の2か所から乗車することが出来ますが、スーパーおき号に至っては真ん中の一か所のみなのです。
ホームのどこで待っていればいいかもいまいち分かりにくいし、一か所なので大変混雑しました。ここ改善してほしいなあ……と感じました。
出遅れましたが、幸いにも進行方向左側の窓側を確保できました。
私が席に落ち着いてからもひっきりなしにお客さんが乗り込んできました。スーパーおき号の旅客需要は侮れないものがあるみたいです。
せっかくなのでスーパーおき号の車体も見ておくことにします。
特急の車体には鮮やかな花が描かれています。これは島根県の県花「牡丹」。なかなかシャレてます。
ということで今回はここまでにします。
今回は500系に乗ろうと思ったが乗れず、指をくわえて見送るだけという残念な内容でした。
次回は特急スーパーおき号に乗って山陰本線の美しい海を堪能します!
それではまた。ご覧いただきありがとうございました!
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