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JR城端線に乗車……だが緊急事態発生!! 3日目中編2【JR西日本30周年記念きっぷの旅 旅行記】

30周年3日目中編2-15旅行 travel & Journey
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こんにちは、ハルです。
先日からJR西日本30周年記念きっぷの旅の旅行記を書いております。前回は3日目中編その1として北陸新幹線に乗って新高岡駅にたどり着いた記事を書きました。(↓)

今回は中編その2です。未乗車路線であるJR城端線に乗っていきます。

旅行経路は以下の画像の通りです。

30周年移動経路
https://www.westjr.co.jp/
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新高岡→城端

30周年3日目中編1-23

さて現在地は富山県。在来線のJR新高岡駅です。時刻は10:10
今日はこの新高岡駅から、未乗車路線であるJR城端線に乗車していきます!!

城端は「じょうはな」と読みます。なんとなく華やかな音がします。

30周年3日目中編2-1

跨線橋に注意書きが張り付けてありますが、新高岡駅は棒線駅なので、上り列車も下り列車も同じホームに停車します。
都会の駅しか知らない人は面食らいますが、乗り間違えにご注意ください。

「目の前に来た列車にとりあえず乗る」という悪癖のある人は逆方向に連れていかれてしまう可能性があります。

30周年3日目中編2-2

さていよいよ列車が来まし……なんだこのボロは!!!!!

30周年3日目中編2-4

信じられないくらいボロの列車がやってきました。

車両はキハ47。いつも私が北海道で乗ってるお馴染みのキハ40・47シリーズなのですが、JR北海道の車両は古くともピカピカに磨き上げられている事と対照的に、城端線のキハ47は塗装も剥げつつあるボロでした。綺麗な赤色だったはずの車体も色あせてしまっています。

30周年3日目中編2-3

10:16 新高岡 発 JR城端線 普通(城端行き)

まあ見た目がボロでもこの際、脱線せずに動いて城端まで連れて行ってくれればOKです。
というわけでJR城端線に初乗車です!

30周年3日目中編2-5

乗ってみると車内はお馴染みのキハ47でした。このボックスシートを見ると実家に帰ってきたような安心感を覚えます。
4人がけシートがそれぞれ埋まる程度の、お客さんの入りはまあまあでした。日曜日の午前とはいえ、こんな田舎のローカル線にしては上々でしょう。

30周年3日目中編2-6

列車は二塚駅に停車。
駅名標も雑草に飲み込まれ、自然に還りつつあります。高規格・高性能な北陸新幹線から乗り換えたばかりので、このギャップにまだ脳がついていきません。

30周年3日目中編2-7

ところですね。JR城端線に乗って最初に感じたのが「めちゃくちゃガタガタ揺れる」ということです。特に横揺れが酷く、勢い余って脱線しそうなほど揺れます。
私が旅行中に書いている手記にも「ゆれがやばい」と震える文字で書き殴ってありました。

車両が悪いのか線路が悪いのか不明ですが、北海道でキハ40系統に乗りまくっていても別に揺れを感じないので、線路が悪いのだと思います。車両もボロ、線路もボロ。うーむ……。

30周年3日目中編2-8

林駅に到着。駅名も適当になってきました。
JRの駅名は基本的に重複してはいけない、重複しないように設定されているので、たぶん全国で唯一の「林」駅だと思います。貴重な林をここで使ってしまっても良いのでしょうか。

30周年3日目中編2-9

列車はガタガタ揺れるけれども、車窓は良い感じに鄙びてきました。
見えるのは田んぼかな?残念ながら稲刈りはもう終わってしまっていますが、稲刈りシーズンに来れば黄金色の稲穂が綺麗だったことでしょう。

30周年3日目中編2-10
30周年3日目中編2-11

列車は油田(あぶらでん)駅に到着。
油の田んぼと書くけど石油でも沸くのかな。意外なことに多くのお客様さんが油田駅で下車していきました。大都市のようです。

Twitterで油田の由来について教えて頂いたのでご紹介します。
「昔菜の花の栽培をしてたのでそれで油を採る田んぼという意味「あぶらでん」です。今はお酒の蒸留所。」
ということだそうで。情報ありがとうございます!

30周年3日目中編2-12

列車は砺波駅に停車。JR城端線の中心的な駅です。
ホームには綺麗に整備された花壇があり、色とりどりの花が植えられています。

都会の駅の駅員さんは殺気立った人間や酔っ払いを相手に奮闘して様々な汚物を掃除する一方、田舎の駅員さんは穏やかに花壇の手入れをします。いや別に田舎の駅員さんを悪く言うつもりは無いのですが、両者の待遇面の差は気になるところ。これは配属ガチャと言われても仕方なさそう。

30周年3日目中編2-14

さて砺波(となみ)と言えば、砺波平野が有名です。
社会科や地理学の教科書にも散村(正しくは散居村というそうですが)の代表例として、砺波平野が取り上げられています。

車窓を見ると、確かに田んぼの中にポツ、ポツと家が建てられており、まさに散村といった様子で「おぉー!本当だ」と感心しました。

山や川などもそうですが、学び舎で学習することを実際に自分の目で確かめるというのも旅行の楽しみの一つであります。

30周年3日目中編2-15

砺波平野の散村では屋敷林も有名です。家の横に植えられている高い木のことです。

現地の方言で「カイニョ」と呼ぶそうですが、風よけのほかに薪などの燃料の入手手段でもあり、現地では非常に重宝されているそうです。
一方で雷も怖いし、火災の際に状況が悪化しそうと私などは考えてしまいますが、その辺は大丈夫なのでしょうか。

30周年3日目中編2-13

さてこのあたりで我が列車の中の様子でも。
砺波でかなり乗客が降りて、列車内は良い感じの空席具合になってきました。

乗り物は空いているほうがいいけれども、ローカル線の場合は適度にお客さんがいたほうが好ましいです。

30周年3日目中編2-16

それにしてもいい天気です。
田んぼに小川に青空にと、まさにローカル線の醍醐味のような車窓になってきました。

30周年3日目中編2-17

暖かい日差しが列車の中にも降り注ぎます。
福の光で福光駅。駅名もありがたい感じになってきました。

30周年3日目中編2-18

さてこれまでは見晴らしの良い平野部を走っていた城端線ですが、終点が近づくと車窓前方に山が迫ってきます。
あの山の向こうには、有名な五箇山と白川郷があります。白川郷もぜひ行ってみたいですねえ。今行っても外国人に占拠されてそうだけど。

車窓は牧歌的な風景ですが、ちなみにあの山は何という名前なのだろうと調べていると、地図には人喰谷と表示されていました。

冬に生活物資が不足すると、ボッカという人達が雪の中、峠を越えて平野まで行って物資を運び出していたが、この谷は雪崩が多く、また雪崩に流されると雪が解けても、人も荷物も出てこなくなることから、人喰谷と呼ばれるようになったという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%96%B0%E8%B0%B7

ヒエッ!

30周年3日目中編2-19

11:01 城端 着

というところで終着、JR城端駅に到着!
新高岡駅からは45分の乗車でした。これでJR城端線は完乗……ではありません。まだ新高岡~高岡が残っています。

今後の乗り換え予定

さてJR城端駅に到着した私ですが、ここでこの先の乗り換え予定をご紹介しましょう。
私が事前に作った旅程表では

完璧なスケジュール

10:16 新高岡 発
↓JR城端線 普通(城端行き)
11:01城端 着

11:02 城端 発
↓JR城端線 普通(高岡行き)
11:49 高岡 着

のような乗り換えになっています。
11:01に城端駅に到着した列車は、わずか1分後の11:02には折り返し列車になって高岡にとんぼ返りするようです。

折り返し時間がわずか1分というのはなかなか忙しないですが、実はJRのダイヤグラムというのは15秒刻みで設定されているので、11:01:00に到着して11:02:45に出発すれば実質2分程度の時間は稼げます。そういう事なのだろうと、特に私は疑問にも思っておりませんでした。

まあ全国津々浦々のローカル線に乗ってきた私ですから、この辺りの事情には詳しいのです!ローカル線の終点で列車が折り返し運転するのは当然のことです。

ハル
ハル

私はローカル線の列車運用に詳しいんだ!

ノラ
ノラ

本当に大丈夫かニャ?


緊急事態発生!!折り返し列車に乗ろうとしたが……

30周年3日目中編2-20

ということで城端駅に到着した我が列車。
せっかくの機会なので城端駅の駅舎でも見たかったのですが、この列車はわずか1分後には折り返し運転してしまいます。あまりのんびりするわけにも行きません。
ホームに出て城端の空気を吸う程度にとどめておきましょう。

しかしなんだか妙です。1分で折り返し運転するにしては、運転士さんや駅員さんの様子があまりにものんびりすぎます。運転士さんの入れ替えとかも行うはずでは……?


少し嫌な予感がしてきた私の耳に「プシュー」とドアが閉まる音。ディーゼルエンジンの動く音が聞こえてきました。え?

30周年3日目中編2-21

すると、我が列車の奥にある見えない部分から、別の列車がおもむろに登場しました。

そのままゆっくりゆっくり、高岡方面へと向かって去っていきました。

30周年3日目中編2-22

ホームに残されたのはここまで乗ってきたキハ47 1064号車と、呆然とする私。

胡散臭そうに見る駅員さん。

JR城端駅。のどかでいい駅です。

30周年3日目中編2-23

ということで、おかげさまで乗るべき列車を乗り過ごしました。


これまで私が乗ってきたローカル盲腸線の終着駅。新十津川でも根室でも三厩でも男鹿でも上総亀山でも伊勢奥津でも境港でも枕崎でも、100%、列車は折り返し運転をしていました。

だから油断してました。いや…………まさか城端のごとき弱小駅で、別の列車が待機しているとは夢にも思わないでしょう?
ローカル線は折り返し運転という固定観念に囚われてしまっていたようです。ローカル線に乗りすぎた人間の哀れな末路という他ありません。

ノラ
ノラ

あーあ(笑)

30周年3日目中編2-24
30周年3日目中編2-25

JR城端駅。木造平屋のなかなか良さげな駅です。全線開通120周年ということらしいですが、開業当時からこの姿だったそうです。


ちなみに次の列車は43分後になります。これで事前に立てていた予定は全部パァ。さてさて……。
まあ次の列車が2時間後とかじゃなくて本当に良かったです。

ということで城端駅での乗り換えはお気を付けください

上で紹介した時刻表は2017年当時のものですが、2024年現在でも同じような運用が行われています。

具体的には10:10高岡発の列車が

11:02 城端 着

11:03 城端 発

となっています。これは記事内で紹介した通り、折り返し運転ではなく別の列車だと思われます。

たぶん閉塞が解除され次第の発車になると思います。
スタフ閉塞ならスタフやタブレットの受け渡しがあるのでその隙に新たな列車に潜り込めると思うのですが、あいにく城端線の閉塞方式は自動閉塞式なので、この往復の乗り換えは至難の業だと思います。

他の時刻だとこんな罠は仕掛けられていないごく普通の折り返し運転っぽいダイヤなので、時刻をズラすか、城端駅周辺のお散歩の時間に当てればいいかなと思います。


え?普通の人は乗って来た列車の折り返しにそのまま乗って帰ったりしない??

……そんな。



ということで今回はここまでにします。

今回は未乗車路線であるJR城端線に乗車。無事に終着駅に着いた……と思ったらとんでもない罠が仕掛けられていたお話をご紹介しました。

次回は再び北陸新幹線に乗って西の端を目指します。

それではまた。ご覧いただきありがとうございました!

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